【まだ間に合う? もう遅い?】スタッドレスタイヤ、早めの購入が得策なワケ メーカーにも事情
公開 : 2020.12.27 09:45 更新 : 2021.10.13 12:18
スタッドレスタイヤの購入、お住まいの地域によっては迷っている方も多いでしょう。共通して言えるのは「早いほうがいい!」です。理由をお伝えします。
スタッドレス 悩ましい買い物だけど
毎年確実に積雪するような地域にお住まいの方でなければ、スタッドレスタイヤを購入しようかどうかというのは非常に悩ましい問題ではないだろうか。
当然ながら冬になったらスタッドレスタイヤに交換することがベストではあるが、地域によっては一冬全く積雪がない年もあったりする。
そうなると数万円(サイズによっては十数万円)もするスタッドレスタイヤを用意するというのはなかなか懐に厳しいものだ。
雪が積もったら絶対にクルマに乗らない、というのも1つの選択肢ではあるが、緊急事態でクルマでの移動が必要になるケースも考えられる。
数年前の首都圏のように2週連続で大雪に見舞われてしまうとそうも言っていられない状況になってしまう。
また雪が積もらないとしても、外気温が7℃を下回ると、サマータイヤはゴムが硬化して本来の力を発揮できなくなる。
それに伴って減りが早くなるという話もあるので、できることならばスタッドレスタイヤに交換しておきたいというのが筆者の本音である。
では、どのタイミングでスタッドレスタイヤを購入するべきなのか……というと、それはまさに今なのだ。
もっと言ってしまうと冬が始まる前に購入してしまうのが最もベストタイミングと言えるのであるが、その理由をご説明しよう。
スタッドレス、年中製造していない
首都圏で雪の予報が出ると毎回発生するのが、カー用品店の大混雑だ。
慌ててタイヤ交換を依頼する人や、タイヤチェーンやスタッドレスタイヤを購入しようとする人が殺到し、「完売しました」という張り紙が出されているシーンを目にした人も多いのではないだろうか。
この「完売しました」というのは、当然、店舗にある在庫がすべて売り切れてしまったことを示しているわけだが、場合によってはメーカーの在庫がすでになくなってしまっているということも実は少なくないのだ。
そもそもタイヤというのは製造年月が刻印されていることからもわかるように、使用していなくても徐々に劣化が進んでしまうもの。
そのため過剰な在庫を保有してしまい、古いタイヤが売れ残ってしまうというケースは避けたいというのがメーカーの本音だ。
それを避けるために、メーカーは夏前くらいからその年のスタッドレスタイヤの生産をスタートさせ、その年の天候の状況を鑑みながら生産数を調整しているのだ。
つまり、冬になって大雪の予報が出たとしても、そこから急ピッチで生産ということはしないのである。
となれば、当然在庫のスタッドレスタイヤが売れてしまえば、その年のスタッドレスタイヤは終了ということになる。
そうならないためにも早めの購入がオススメというワケなのだ。