【年末年始は大雪予報】クルマに雪が積もったら……どうすればいい? 出発前にすべきこと どれくらい下ろすかもポイント
公開 : 2020.12.30 09:45 更新 : 2021.10.13 12:18
クルマに雪が積もったら。積もってからでは遅いです。積もる前にすべきことをお伝えします。また、積もった後の対処法を筆者の体験を交えてお伝えします。
降雪 まずはワイパー立てましょう
2020年も終わりに近づき、寒さが厳しい季節となってきた。
今年は暖冬ではないということで、首都圏などにお住まいの人も急な積雪に見舞われる可能性もあるかもしれない。
冬季になると日常的に積雪する地域の方ならそんなこともないだろうが、年に数回積もるかどうかという地域に住んでいると、雪が降った時の正しい対処方法は意外と知らないものではないだろうか。
そこで今回は、元雪国在住の筆者が、クルマの上に雪が積もったときの対処方法を経験則からお伝えしていこうと思う。
まず積雪の予報が出たときの前段階としてやっておきたい準備の1つが、ワイパーの処置だ。
降雪地帯では雪が降り積もりそうなときはワイパーを上げておくというのが一般的なのである。
これはワイパーブレードがウインドウガラスに凍り付き、その状態で動かしたときにブレードのゴム部分を痛めないための配慮なのだが、実はもう1つ理由がある。
それが、ブレードに雪が降り積もってワイパーを破損しないためなのだ。
特にミニバンのリアなどはガラスが垂直に近いため、リアウィンドウに降り積もった雪の重みがダイレクトにワイパーにのしかかってしまい、最悪破損してしまうのである。
もちろんワイパーを上げていても雪は降り積もるが、ワイパー自体が細いため、ある程度積もった段階で雪は崩れ落ちる。破損するほどの重さにならないのだ。
朝、クルマに雪が積もっていたら?
雪は気温の低い夜の時間帯に降り積もることが多い。
そのため、朝クルマを出そうとするときにクルマに積もった雪を処理する必要が出てきてしまう。
このとき、視界を確保するためにフロントウインドウに降り積もった雪をまず下ろしたくなるところだが、筆者が最初にオススメするのは運転席周りの雪の処理である。
運転席周りの雪の処理が終わり、運転席にアクセスできるようになったらここでエンジンを始動させてしまうのだ。
もちろん暖房もONの状態にする。
そして、排気を確保するためにマフラー周りの雪を処理してから初めてクルマに積もった雪を下ろすというのが、筆者が雪国にいたときのルーティンだった。
こうすることで、他の雪を下ろしている間に暖気も進み車内の温度も暖まる。
そして車内が暖まることで、ウインドウに凍り付いていた雪も解け、視界の確保がしやすくなるという算段である。
地球環境のことを考えればアイドリングは抑えた方がいいというのは至極真っ当な意見ではあるが、視界の確保もままならない状態で走りだすというのは危険以外の何物でもない。
必要最低限のアイドリングに抑えることを条件にお許しいただきたいところだ。
ちなみにマフラー周りの雪をしっかり処理しないとエンジンがストップしてしまうこともあるし、最悪の場合は車内に排出ガスが入り込み、危険な状態になってしまう。
特に子どもを車内で待たせた状態で雪下ろしをする場合は注意して欲しいポイントである。