ヒストリックカー・ラリーを通し、日本の文化を再認識し、その美しさを世界に発信するのがラリーニッポンの基本理念だ。初の海外イベントとなる「ラリーニッポン・イン台湾」が開催された。
東北大震災の際に、多大なる支援をしていただいた台湾に対し、その善意に感謝すると共に、各地の人々にきちんとお礼をしたいという思いから、ラリーニッポンを台湾で開催されたのである。
今回は台北をスタートし台中、台南、高雄を経て、台東から花蓮、宜蘭を通り台北に戻る、全行程約1000kmのルートで、ブガッティT35Bを筆頭に貴重な60台が参加した。ヒストリックカーを介して市民レベルの地道な交流が図られ、大成功の内に幕を閉じた。
11月28日午前10時に台北にある台湾総督府前を、ゼッケン1を付けた佐藤組のブガッティT35Bが1000km先のゴールを目指してスタートした。
大きく「謝謝台湾」のマーキングが施されたいすゞ117クーペは、行った先々の沿道で多くの人々から熱烈なる声援を受けていた。
総督府前をスタートし、歴史的な総督府の建物をバックに、最初のレストポイント圓山大飯店を目指して台北市内を走り抜けるランボルギーニ・ミウラ。
台中市役所前はギャラリーポイントとされ、数多くの観客がラリーニッポン参加車を出迎えた。
「ラリーニッポン・イン台湾」のルートにはカメラを構えた地元のファンが出迎えてくれた。その人の波はルートのほとんどに見られた。
1日目のゴール前の向山遊客服務中心にPCが設けられた。山の上にあるため霧が出ているものの、参加者は果敢にPCに挑んでいた。
3日目はスタート直後に3連続PCをこなしたあと、海沿いのルートに向かった。
3日目は天候に恵まれ、台湾の東海岸を北上し花蓮までのルート。右手に太平洋を見ながらドライブを楽しんだ。
行く先々では台湾の人々が暖かく出迎えてくれた。参加車をバックに記念撮影する姿もみられた。
ゴールとなる台北の自由広場前には、競技車が到着する前から多数の市民が詰めかけた。
4日間で約1000kmをこなし、ギャラリーの熱い声援を受けながらゴールとなった台北の自由広場に到着したメルセデス・ベンツ300SLガルウイング。