【価格/内装は?】ホンダ N-BOX(Nボックス)/カスタム改良新型 マイナーチェンジを解説 コーディネートスタイル登場

公開 : 2020.12.24 11:30  更新 : 2021.10.11 09:40

改良新型Nボックス パワートレイン

パワートレインは、従来型と同様の658ccの直3 DOHCで、ターボとノンターボを設定。新世代のNワゴンNワンにも搭載されているものにリファインされている。

ターボエンジンは可変バルブタイミング機構も採用し、最高出力は64ps、最大トルクは10.6kg-mを発生。ターボエンジンはジェットポンプを進化させて燃料蒸発量を抑制するなど、環境対応を強化している。

上:改良新型Nボックス・コーディネートスタイルのインパネ。/下:専用シート(素材トリコット:ダークタン×ブラウン)
上:改良新型Nボックス・コーディネートスタイルのインパネ。/下:専用シート(素材トリコット:ダークタン×ブラウン)

ノンターボは、可変バルブタイミング機構にVTECも加えて、58ps/6.6kg-mを発生する。

トランスミッションはCVTのみだが、アクセル開度にリニアに反応するようGデザイン制御がなされている。発進時には、より早くGが立ち上がるように、走行中はアクセル開度に応じたGを持続して、快適な加速が味わえる。

また、ステップダウンシフト制御も行われ、降坂路では適正なエンジンブレーキが得られ、一般路での再加速やコーナー出口の加速もスムーズになっている。

プラットフォームは、ホンダNシリーズのアイデンティティの1つでもある、センタータンク方式を踏襲。低い床のラゲッジスペースやリアシート座面を跳ね上げて背の高いものも積めるなど、ワゴンとしての使い勝手は相変わらず高い。

改良新型Nボックス 装備/ADAS/スロープ仕様

ホンダの先進の安全運転支援システムである「ホンダセンシング」は、後方誤発進抑制機能にも用いるセンサーを2個から4個へ増やすことで、後方の障害物の接近を検知しドライバーに知らせるパーキングセンサーシステムを追加。

駐車時などでさらなる安心感を得られることを目指している。

改良新型Nボックスは、ホンダセンシングのためのセンサーを増やし(図の「3.」)、後方誤発進抑制機能に用いる。
改良新型Nボックスは、ホンダセンシングのためのセンサーを増やし(図の「3.」)、後方誤発進抑制機能に用いる。

また、新型Nワンでも採用された「リアシートリマインダー」も装備。これは、リアシートの荷物などの置き忘れに対しメーター表示で注意を喚起するもの。

リアサイドドアの開閉を行った場合、エンジンストップボタンを押したあとに、メーターパネル内に置き忘れ注意喚起のメッセージが表示される。

なお、Nボックスにはノーマル/カスタムともにスロープ仕様も設定されている。エクステリアは、リアゲートの下部以外は他のNボックスとほとんど変わらないデザインだ。パワートレインも同じで、ターボや4WDも設定されている。

収納式のスロープと電動ウインチが標準装備されており、非力な女性でも車いすに人を乗せたままで乗り降りが楽にできる。車いすでの乗車時は乗車定員3名となるが、リアシートは普通に2人掛けとして使え、ラゲッジスペースも十分にある。

もちろん、運転席や助手席のスペースは、他のNボックスと変わらない広さが確保されている。

ちなみに、スロープ仕様にも「コーディネートスタイル」が設定されている。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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