【26万台売れたプラグイン・ハイブリッド】三菱アウトランダーPHEV 初の海外現地生産開始
公開 : 2020.12.23 20:45 更新 : 2021.07.27 14:51
三菱は、アウトランダーPHEVのタイでの生産を開始したと発表しました。アセアン地域での販売強化を目指すもので、海外で現地生産が行われるのは初めて。アウトランダーPHEVはこれまで26万台以上販売されています。
タイの電動モデル市場の成長に期待
三菱は12月22日、プラグイン・ハイブリッドのアウトランダーPHEVの生産をタイで開始したと発表した。同モデルが海外で現地生産されるのは今回が初めて。
アウトランダーPHEVの生産は、タイのレムチャバン工場で始まっており、現地では2021年1月に発売される予定だ。初の海外現地生産を行う理由としては、タイ市場の将来性と、同工場の生産能力を高く評価した結果だという。
三菱自動車の加藤隆雄CEOは、次のように述べている。
「世界的な環境意識の高まりを受け、当社はアセアンにおいてもPHEVの提供を行っています。三菱自動車の電動車事業の新たな展開として、現地生産によるアウトランダーPHEVをタイのお客様にお届けできることを大変嬉しく思います」
アウトランダーPHEVは三菱のフラッグシップモデルであり、SUVとしては世界初のプラグイン・ハイブリッド技術を採用したモデルでもある。三菱によると、2013年の発売以来、これまでに世界60か国以上で合計26万台以上を販売したという。
三菱の電動パワートレイン技術と四輪制御技術を組み合わせ、PHEVならではの走りと優れた環境性能を持つ。街乗りでは主にEV走行、ロングドライブではハイブリッド走行に自動的に切り替えることでエネルギー効率を向上させている。
また、車内に設置された2か所のコンセントから最大1500Wの出力が可能で、アウトドアや非常時に電源として電力を供給することができる。
2021年2月には、フルモデルチェンジした新型アウトランダーが登場する予定だ。
三菱は2020~2022年度の中期経営計画で、アセアンを重要な地域と位置付け、成長に期待を寄せている。また、プラグイン・ハイブリッド車をラインナップの中核に据えることで、世界中で厳しくなっている環境規制への対応を目指す。
同社はアウトランダーPHEVをタイで生産・販売することで、アセアン事業をさらに強化していくとしている。