【詳細データテスト】マクラーレン620R レースカー譲りの硬さとうるささ 温度依存性の強いタイヤ それでも手に入れたい
公開 : 2020.12.26 20:25 更新 : 2021.01.06 23:21
使い勝手 ★★★★★★☆☆☆☆
インフォテインメント
620Rのインフォテインメント系は、7.0インチのディスプレイを用いるマクラーレンの旧型システムを使用する。だが、ラップタイム計測器を含むサーキットテレメトリーシステムが、その機能のほぼすべてだ。
つまり、標準装備にナビゲーションやオーディオは含まれていないのだ。ただし、どちらも無償で追加できるオプションとして用意されている。ちなみに、エアコンに関しても同様の設定だ。
テストカーは、マクラーレン製のIRISナビゲーションと、3640ポンド(約51万円)のバウワース&ウィルキンス製アップグレード版オーディオを装備していた。
マップのグラフィックはかなりベーシックなもので、システムは入力に対して反応するまでに多少のタイムラグがある。ディスプレイのデジタル式キーボードは小さく、やや扱いづらいので、ナビゲーションの目的地入力にはちょっとばかり苦労する。
とはいえ、使い方にはすぐ慣れる。デジタルラジオやBluetoothが備わり、数は少ないがUSBポートもあるので、日常使いは快適にできる。ただし、サーキット重視のノイジーなクルマに、高級オーディオは無駄なアイテムかもしれない。
燈火類
620Rは、フルLEDヘッドライトを標準装備。ロービームでも光線の強さと広がりは並外れたものがある。ハイビームでは、実に優れた視認性をもたらしてくれる。
ステアリングとペダル
マクラーレンの通例通り、いかにも左足ブレーキをしてくれといわんばかりに、ブレーキペダルは左側へオフセットしている。ステアリングコラムの調整幅は十分すぎるほどだ。