【ラインナップに強い味方】アウディA3スポーツバック 40 TFSIeに試乗 エンジンとモーターの融合

公開 : 2021.01.05 19:05

目立ってしまうロードノイズと乗り心地

穏やかに走行していている限り、エンジンは静かで滑らか。メーターパネルのグリーンのライトを見ない限り、エンジンが動いていることに気づかない人もいそうだ。

プラスの印象のまま終われると良かったのだが、いくつかのマイナスもなくはない。

アウディA3 スポーツバック 40 TFSIe Sライン(英国仕様)
アウディA3 スポーツバック 40 TFSIe Sライン(英国仕様)

1つ目はロードノイズ。タイヤサイズは18インチの225/40と、最近では扁平と呼ぶほどではないものの、英国のザラついたアスファルトではかなりうるさかった。ささやくように静かな電気モーターだから、対象的に余計目立ってしまう。

もう1つは乗り心地。快適といえる範囲ながら、鋭い隆起部分などを通過すると強めの衝撃が車内へ伝わってくる。

単独では、さほど大きな弱点には感じられないレベルにはある。だが電気モーターやエンジンの極めて滑らかな振る舞いと組み合わさることで、強い印象を与えてしまう。せっかくのPHEV版A3の特徴を乱すように。

アウディA3 40 TFSIeは、全体としては優れている。インテリアデザインの見た目は良いし、質感も従来どおり高い。今回の試乗でも、改めて感心させられた。

PHEVとして、電気モーターとガソリンエンジンとのシームレスな融合も、完璧と呼べるだろう。訴求力のある新しいA3のラインナップに、強い味方が加わった印象だ。

唯一、上質で滑らかな走りを陰らせる、ロードノイズと乗り心地が残念。改善されることを願いたい。

アウディA3 スポーツバック 40 TFSIe Sライン(英国仕様)のスペック

価格:3万4960ポンド(471万円)
全長:4343mm
全幅:1816mm
全高:1430mm
最高速度:223km/h
0-100km/h加速:7.6秒
燃費:83.3km/L
CO2排出量:29g/km
乾燥重量:−
パワートレイン:直列4気筒1395ccターボチャージャー+同期モーター
使用燃料:ガソリン
最高出力:203ps(システム総合)
最大トルク:35.6kg-m/1550-3500rpm(システム総合)
ギアボックス:6速デュアルクラッチ・オートマティック

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