【快適な7シーターSUV】プジョー5008 2.0 ブルーHDIへ試乗 4気筒ディーゼル 小変更

公開 : 2021.01.08 10:25

運転支援システムは機能を拡大

最新版のインフォテインメント・システムは、ショートカットキーが画面下に並んでいて、操作しやすい。動作は時々もたつく時があるようだ。アップル・カープレイとアンドロイド・オートは全車に標準装備。エントリーグレードでも充分機能的といえる。

運転支援システムは、上位グレードで標準装備。アダプティブ・クルーズコントロールとレーンキープ・アシストのほか、衝突被害軽減ブレーキは、昼夜を問わず歩行者の検知も可能だという。オプションで、ナイトビジョン・システムも追加できる。

プジョー5008 2.0 ブルーHDI 180 GTプレミアム(英国仕様)
プジョー5008 2.0 ブルーHDI 180 GTプレミアム(英国仕様)

特にアダプティブ・クルーズコントロールは、とても良く動作すると感じた。運転支援システムは、一度オフにすると次に乗る時もオフのままで、賢い設定だと思う。

レーンキープ・アシストのほかに、レーンポジショニング・アシストという機能が別に搭載されている。レーンポジショニングはメルセデス・ベンツの機能と似ており、ステアリングホイールに手を当てていれば、自動的に車線内を保って走ってくれる。

ただし、白線が薄くなると機能が不安定になる。ドライバーのステアリング操作と、希に干渉する場面もあった。

これらの機能は、運転の労力を減らすことにもつながるが、安定性が何よりも重要だと思う。結果として、筆者は運転支援システムをオフのまま運転している時間が長かった。

たくさんの家族を運べる魅力的な選択肢

クロスオーバーのプジョー5008は、7シーターが必要な家族にとって魅力的な存在のまま。スタイリングには存在感があり、大人数の子供と一緒に移動するという目的には、良く合致している。

今回試乗したのはディーゼルエンジンのトップグレードだったが、燃費にも優れ、快適で運転しやすい。ハンドリングや洗練度では少し劣るものの、5008の選択を諦めるほどではないだろう。

プジョー5008 2.0 ブルーHDI 180 GTプレミアム(英国仕様)
プジョー5008 2.0 ブルーHDI 180 GTプレミアム(英国仕様)

実用性の高い7シーターのプジョー5008で、プラグイン・ハイブリッドが選べないことは残念。しかし、2.0 ブルーHDIのディーゼルエンジンが備える燃費効率や柔軟性の優秀さには、まだ充分な訴求力があると思う。

もし筆者なら、5008のミドルグレードに、少しのオプションという構成を選ぶだろう。

プジョー5008 2.0 ブルーHDI 180 GTプレミアム(英国仕様)のスペック

価格:4万905ポンド(552万円)
全長:4641mm
全幅:1844mm
全高:1646mm
最高速度:215km/h
0-100km/h加速:9.2秒
燃費:15.6-18.1km/L
CO2排出量:154g/km
乾燥重量:1607kg
パワートレイン:直列4気筒1997ccターボチャージャー
使用燃料:軽油
最高出力:176ps
最大トルク:40.7kg-m
ギアボックス:8速オートマティック

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