【2021年、アメリカで人気上昇の日本車5選】製造から25年で規制緩和 ランエボ/ミゼットなど価格高騰か
公開 : 2021.01.02 07:05 更新 : 2022.03.25 18:50
2021年、25年ルール適用で、アメリカ「解禁」となる日本車5選です。目玉はランサー・エボIVや日産ステージア。ミゼットIIなどの「大穴」も?
もくじ
ー製造から25年、米での輸入/販売/登録が可能に
ー三菱ランサー・エボリューションIV
ー日産ステージア
ートヨタ・スターレット
ーダイハツ・ミゼットII
ートヨタ・クラシック
ー2020年に比べると、2021年は少しおとなしい印象
製造から25年、米での輸入/販売/登録が可能に
アメリカで80〜90年代日本製スポーツカーの人気が高まり始めてから、10年近くたとうとしている。
もともと80年~90年代にかけて、CR-X、シビック、インテグラなどホンダ車を中心としたスポコン(SPORTS COMPACT)カテゴリーにおいても、日本車は人気が高かったのだが、2001年に1作目が公開された映画ワイルド・スピードシリーズにR34スカイラインGT-Rや80スープラ、RX-7など、魅力的な日本車がたくさん登場したことで、人気は絶大なものとなった。
2014年、「25年ルール」によって、R32スカイラインGT-Rが解禁となったことも、日本車人気を盛り上げる大きな要因となった。
25年ルールとは、製造から25年経過した車両はFMVSS(アメリカにおける保安基準)の縛りを受けることなく、アメリカに中古車として輸入し、販売、登録が可能になるルールのことである。
また、25年ルールに注目が集まるのと同時期に、「JDM」という言葉も認知度を上げて行った。
JDMとはJAPAN DOMESTIC MARKET=日本独自仕様のことで、狭義では日本市場専売車、つまりは右ハンドル車のことを指す。
また、オレンジウインカー(後ろ)や速度超過警告音、AT車のリバース警告音なども、アメリカのJDMファンを喜ばせる日本独特の仕様として認識されている。
それではその25年ルールによって2021年にアメリカで合法的に販売や登録が解禁される1996年デビューのクルマの中から、人気沸騰が予想される5台を紹介してみたい。
三菱ランサー・エボリューションIV
1995年10月にフルモデルチェンジし、5代目となったランサーをベースとするランサー・エボリューション(以下、ランエボ)は1996年8月に登場した。
IVから第2世代目へと突入し、レスポンスをさらに向上するためにエンジンやトランスミッションなどに手が加えられている。
また、アクティブ・ヨー・コントロールがGSRグレードに搭載され、先代のエボIIIに比べて旋回性能が大幅に向上。
歴代ランエボの中では最後の5ナンバーボディとなるモデルで、この次のVからはワイドボディ化された3ナンバーボディとなる。
香港映画の「WHO AM I?」や「頭文字D」などにも登場することから中華圏でもランエボの人気は高いが、アメリカにおける人気は未知数なところがある。
日本人向けに北米の自動車パーツを販売するmatsulix経営の松村浩司氏(メキシコ在住)はエボIVの人気を以下のように分析する。
「生産から25年経過したとしてもアメリカでの人気はそこまでの高いものにはならない可能性が大きいと思われます」
「アメリカ市場ではランエボVIIIから投入されましたが、VIIIやIX、Xはまだまだ個体数が多いのです」
「つまりIVを買うお金があるなら、より性能が良くて個体数も多いVIII以降のモデルを買ったほうが良いと思うのではないでしょうか?」
「またエクリプスとギャランVR4は基本的にランエボI-IIIとほぼ同じ性能で半分以下の値段で購入できますので、今の所JDMのランエボはあまり選択肢になっていないのではないかと思います」
「もちろん、熱狂的なJDMファン、三菱車ファンならわざわざ日本から輸入したいと思う人もいるでしょうけど」