ランボルギーニ・ガヤルドの後継モデルはウラカンLP610-4
公開 : 2013.12.20 23:00 更新 : 2017.06.01 02:14
ランボルギーニは12月20日、ガヤルドの後継モデルであるウラカン(Huracán)LP610-4の写真を公開した。このウラカンは、来年1月より世界60都市で130会以上開催されるプライベート・プレビュー・イベントで内覧された後、ジュネーブ・モーターショーでワールド・プレミアを果す予定だ。
その名前は、ミウラから続く闘牛の名前に由来する。スペインのコンテ・デ・ラ・パティーリャ種の闘牛ウラカンは、1879年8月のアリカンテで行われた試合で好戦的かつ無敵の闘いぶりを披露して闘牛史にその名を刻んだ闘牛の名前ということだ。
デザインは、アヴェンタドールからインスピレーションを受けた新世代のランボルギーニ・デザイン言語とも言うべきもので、よりシャープなエッジが特徴。また、サイド・ウインドーは六角形のデザインだ。ヘッドランプはもちろん、すべてのライトにLEDを採用しているのもこのクラスのスーパースポーツとしては初となる。
インテリアは、12.3インチのフルカラーTFT液晶が与えられる。このモニターには、レブ・カウンターからナビゲーション・マップ、その他インフォテーメント情報などすべてが表示される。インテリアの素材はナッパ・レザーとアルカンタラの組み合わせが採用された。
エンジンはガヤルドに搭載されていたエンジンのチューニング・バージョンで、5.2ℓV10ダイレクト・インジェクション。パワーは610HP/8250rpm、トルクは77.4kg-m/6500rpmだ。トップスピード325km/h、0-100km/h加速3.2秒、0-200km/h加速9/9秒といったパフォーマンスを発揮。その一方で、アイドリング・ストップなどの採用により、燃費は8.0km/ℓ、CO2排出量は290g/kmを確保している。また、この新しいV10エンジンはユーロ6排出ガス規制をクリアしている。ちなみに0-100km/h加速のタイムはガヤルドよりも0.5秒の短縮となる。
トランスミッションはランボルギーニ・ドッピア・フリッツィオーネ(LDF)と呼ばれる7速デュアル・クラッチ。駆動方式はネーミングからもわかる通り4WDだ。ドライビングモードは、ストラーダ、スポルト、コルサの3モード。これを切り替えることにより、ギアボックスのシフトタイミングやエンジン・マッピング、エグゾースト・サウンド、4WDや電子制御のシステムが変更される。
シャシーは、ランボルギーニはカーボン・モノコックを使用することを検討していたが、2015年にデビューする兄弟モデルであるアウディR8を製造することになるアウディがコスト面で難色をしめしたため、結局アルミニウムとカーボンファイバーのコンポジットに落ち着いた。
ブレーキはカーボン・セラミック製。オプションとしてランボルギーニ・ダイナミック・ステアリングとネーミングされた可変ステアリング・レシオ・システムと、3段階に調節可能なダンパー・コントロールが用意される。
このウラカンはサンタアガータ・ボロネーゼのランボルギーニ本社に親切された生産ラインで製造され、デリバリーは2014年春を予定している。価格は発表されていないが、ガヤルドよりも高くなりそうだ。また、ウラカンにもガヤルド同様、スパイダー・モデルや軽量化されたスーパーレジェッラ、そしてエントリー・レベルの2WDモデルが登場すると予想される。