アストン・マーティンとメルセデス、技術提携を締結
公開 : 2013.12.20 20:15 更新 : 2017.06.01 02:14
アストン・マーティンとメルセデス・ベンツは、今年7月に技術的な協力をすることに同意していたが、今回、その技術提携を正式にスタートした。
アストン・マーティンは、次世代のモデルのためのV8エンジンの提供を受けることが最大のメリット。一方、その見返りとしてダイムラーはアストン・マーティンの議決権のない株式の5%を取得した。
声明において、2社は今後、電子部品の共用に合意する予定で、更にその提携を深めるとしている。既に議論されているもののひとつとして、プラットフォームの共有化がある。
今年の初め、アストン・マーティンのCEO、ウルリク・ベッツはAUTOCARに、ポルシェがカイエンを造るためにフォルクスワーゲン・トゥアレグをベースとしたようなことが、この2社の間でも可能になる、と語っていた。つまり、アストン・マーティン・ラゴンダSUVの生産が現実化を帯びてきたことになる。このラゴンダSUVは、2009年のジュネーブ・モーターショーでコンセプト・モデルが発表されたが、適当なベースとなるプラットフォームが見つからなかったために、その計画が頓挫していたモデルである。この提携がプラットフォームまでに及ぶのであれば、2017年にアストン・マーティンのフルサイズSUVが登場することになろう。
アストン・マーティンは「今年、わが社はその生誕100周年を祝った。今回の合意で、アストン・マーティンの力強くダイナミックな次の100年が迎えられることになろう。アストン・マーティンの独特のスタイルや特徴は維持しつつも、パフォーマンスを向上させたモデルを供給できることになる。」とコメント。
一方、メルセデスのボス、トビアス・ムアースは、「この両者の合意は、ホントの意味でWin-WInの関係になる」とコメントしている。