【トヨタ車の悩み】ディスプレイオーディオに、社外DVDプレイヤー接続/iPhoneでYouTubeを 外部入力端子の話

公開 : 2020.12.28 11:45  更新 : 2021.03.05 21:30

トヨタ車の「ディスプレイオーディオ」についての悩み。市販DVDプレイヤーを接続する端子がない。Apple CarPlayは使えるアプリが限られる。悩みを解決するアイテムを検証します。

「困った。コレ、付けられないのか」

text&photo:AUTOCAR編集部

新型車が発表される度に、標準の車載インフォテインメントとして「ディスプレイオーディオ(DA)」を採用するケースが増えている。

とりわけ2019年秋発表の現行型カローラに、標準装備としてDAが選ばれたことには、潮目が変わったと感じた読者も多いだろう。

トヨタ新モデルに積極的に採用される「ディスプレイオーディオ」。外部入力端子がなく、今まで使っていた機器を繋げられないという声が届いている。
トヨタ新モデルに積極的に採用される「ディスプレイオーディオ」。外部入力端子がなく、今まで使っていた機器を繋げられないという声が届いている。

編集部で注目したのは、外部入力端子がないトヨタのディスプレイオーディオに困ったという声。

社外品のブルーレイ/DVDプレーヤーを愛車で使いたいユーザーは、接続する方法がないから映像を映し出せない。

また、iPhoneの画面をそのままDAに投影して(ミラーリング)YouTubeなどの動画アプリを使いたいヒト、ゲーム機の映像を表示させたいというユーザーも同様の問題を抱える。

こうした悩みを持つトヨタ車オーナーの声に応えるのが、ディスプレイオーディオにRCA外部入力端子を追加するキット。

今回は、データシステムが販売している「ビデオ入力キットVIK-T73」を、新型ヤリスに取付けて試してみることにしよう。

RCA端子で、市販DVDプレイヤー接続

このキットは、トヨタのディスプレイオーディオにRCAピンの外部入力端子を追加するもの。

テレビやオーディオを設置するときに見かける、「黄」(コンポジット映像)、「赤」「白」(ステレオ音声)の3つの端子を使う機器が使えるようになる。

新型ヤリスもディスプレイオーディオを採用。ビデオ入力キット「VIK-T73」をセットし、外部入力端子を追加すれば、市販DVDプレイヤー、iPhone・メディアプレイヤー(HDMI変換アダプターなど必要)の映像もこのように再生できる。
新型ヤリスもディスプレイオーディオを採用。ビデオ入力キット「VIK-T73」をセットし、外部入力端子を追加すれば、市販DVDプレイヤー、iPhone・メディアプレイヤー(HDMI変換アダプターなど必要)の映像もこのように再生できる。

本キットを介して、ポータブルのブルーレイ/DVDプレイヤーを接続すれば、お気に入りのDVD映像をDAに流せるわけだ。

具体的には、DAのオーディオソース選択画面に「DVD」ボタンが表示されるようになる。それを選べば、プレイヤーの映像が表示され、クルマのスピーカーからサウンドが聞こえてくる。

キットの取付けは、カプラーオンで行えるから配線加工は必要ない。DVDプレイヤーの電源をとるためのサービス端子も備えている。

Apple CarPlayじゃできないこと

それでは、iPhoneなどのHDMI出力機器を使いたい場合はどうだろう?

本キットに加えて、別売りのHDMI変換アダプター「HDMI433」などを組み合わせれば利用できる。

ビデオ入力キット「VIK-T73」のパッケージ。RCA変換アダプターのほかに、接続ハーネス、結束バンドなどが同梱される。最新の適合車種はデータシステム社サイトで確認できる。
ビデオ入力キット「VIK-T73」のパッケージ。RCA変換アダプターのほかに、接続ハーネス、結束バンドなどが同梱される。最新の適合車種はデータシステム社サイトで確認できる。

つまり、スマホでYouTubeのコンテンツを再生すれば、その動画をDAの画面で楽しめることに。

「Apple CarPlayの対応アプリだけじゃ物足りない」というユーザーには嬉しいポイントだろう。

データシステムのビデオ入力キットには、「VIK-T73」と「VIK-T72」という2種類が用意されている。

「VIK-T73」にはテレビキット機能がついているので、走り出しても同乗者のために映像を流し続けることができる。クルマにテレビキットをすでに付けているのなら「VIK-T72」を選ぼう。

ビデオ入力キットの税抜き価格は下記のとおりだ。

VIK-T73(テレビキット機能あり):2万6800円
VIK-T72(テレビキット機能なし):1万9800円

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事