【聖地はドイツにあった】マツダ・ミュージアム 世界最大級の展示内容 100年の歴史に浸る
公開 : 2021.01.05 16:25
マツダが起こしたイノベーション
マツダはロータリーエンジン以外にも、さまざまな革新的技術を開発・採用してきた。
スカイアクティブX
マツダが開発した圧縮着火式2.0L ガソリンエンジンは、ディーゼルとガソリンの長所を併せ持っている。大手企業ではなく、小さなマツダが成し遂げたことに驚きを隠せない。
四輪ステアリング
1987年にホンダが最初に生産を開始したが、1988年に登場したマツダの626 4WSは、はるかに洗練されていた。油圧ラックを電子制御することで、運転席と後輪の間に物理的なリンクを持たせていない。
アトキンソンサイクルエンジン
トヨタは1997年のプリウスで初めてアトキンソンサイクルエンジンを作ったと主張していたが、実際には1993年のユーノス800(クセドス9)が量産車としては初だった。スーパーチャージャーを使用し、技術的にはミラーサイクルエンジンであったが、基本原理は同じである。
スーパーチャージャー付きディーゼル
スーパーチャージャーを搭載したディーゼルエンジンは、当初はトラックに搭載されていたが、1988年のカペラで乗用車にも採用された。プレッシャー・ウェーブ方式(PWS)を採用しているため、通常のブロワーよりもパワーロスが少ないが、2.0Lでは75psしか出なかった。
水素ロータリーエンジンの開発
i-Stop(アイ・ストップ)
ほとんどのブランドがアイドリングストップ技術をサプライヤーから購入していたが、マツダは独自に開発した。エンジン停止時に、どのピストンがパワーストロークに入っているかをセンサーで検知することで、他のエンジンよりもスムーズで効率的な再始動を可能にした。
リサイクルバンパー
マツダは1992年に初めてリサイクル素材をクルマに採用した。当初はアンダートレーなどの見えない部分にリサイクル素材を使用していたが、2011年には、再生プラスチックのバンパーを大幅に推進した。
水素ロータリーエンジン
マツダは水素を燃料とするロータリーエンジンも開発している。燃焼室と吸気室が分離されていたため、揮発性燃料を使用するにあたり変更は必要なかった。限定的に販売されたが、水素ステーションの不足により普及はしなかった。
スカイアクティブエンジン
初代CX-5に搭載されたエンジンは、スカイアクティブGとスカイアクティブDの2種類。14:1の圧縮比(ガソリンでは最高、ディーゼルでは最低)を実現し、同じラインで製造できるため、使用効率と生産効率が向上した。
外国人社長
マツダは1996年にヘンリー・ウォレスを起用し、日本の自動車メーカーとしては初めて外国人が社長に就任した。元フォードのウォレスは、雇用を失うことなく収益性を向上させ、人気を博した。スコットランド語訛りの日本語を使ったテレビ広告でも知られていた。
サットナビ
サットナビを最初に搭載したのはマツダだ。1990年に日本で発売されたユーノス・コスモにオプション設定され、カラースクリーンと衛星リンクのおかげで初めてリアルタイム測位が可能になった。