【走りも楽しいファミリーサルーン】アルファ・ロメオ・ジュリア 英国版クラシック・ガイド 前編

公開 : 2021.01.17 07:25

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「見事なオリジナル状態を保つ1600TIを、5年ほど所有しています」。と笑顔を浮かべるのは、英国のアルファ・ロメオ専門ショップ、アルファホリックス社のマックス・バンクス。

「フロアシフト化された最初のジュリアで、5速MTにディスクブレーキが付いています。ぜひとも欲しいと考えていたクルマでした。前の所有者はモディファイを考えていましたが、面倒を見ていたわたしが拒否してきました」

アルファ・ロメオ・ジュリア(105系/1962〜1977年)
アルファ・ロメオ・ジュリア(105系/1962〜1977年)

「まれに乾燥した南イタリアで発見されることはありますが、世界中を探しても、今までレストアされていないジュリアはほとんどありません。シャープなスタイリングで、走りも素晴らしい」

「GTAシリーズの始まりでもあり、当時のフォードBMWと比べて数年進んだ内容を備えていました。アルファ・ロメオにとっても重要なモデルです」

「父がクルマを修復する傍らで、わたしは古いアルファ・ロメオの知識や愛情を育んできました。この頃のアルファ・ロメオは本当に運転が楽しい。手を加えれば、高速道路を快適に走れる状態に仕上げることも可能です」

「父は1980年代に、2000GTVのエンジンを載せたジュリア・スーパーに乗っていました。わたしはジュリア1300をファミリーカーとして乗るべく、これから少し手を加える予定です」

英国で掘り出し物を発見

アルファ・ロメオ・ジュリア1600

登録:1967年 走行:14万5700km 価格:1万6750ユーロ(209万円)

下取り車ということで、専門ショップにしてはやや状態は良くない。オリジナルに強くこだわらないのなら、悪くない選択にはなるだろう。

アルファ・ロメオ・ジュリア1600
アルファ・ロメオ・ジュリア1600

車高は落とされ、トランペット・インテークの付いたツインウェーバーも載っていて、ロードレーサーの雰囲気でいっぱいだ。ここ2年間はオランダにあったが、以前はイタリアで過ごしていた。

ボディシェルの状態も良く、走りはかなりピンとしているとのこと。オリジナルのインテリアには少し手入れが必要だが、好ましい趣が漂っている。

アルファ・ロメオ・アルファ・ヌオーヴァ・スーパー1600

登録:1977年 走行:16万9100km 価格:1万9950ユーロ(249万円)

とてもシャープなルックスのスーパー1600。価格は高めながら、シルバーのボディにスチール製の穴開きホイール、低められた車高にイエローのヘッドライトで、ルックスは決まっている。

ブラックのインテリアは新品のように美しく、フロントシートはヘッドレスト付き。荷室の中も驚くほどきれいだ。距離は走っているが、ツインキャブレターの1570ccエンジンは見た目も良い。

中古車購入時の注意点などは後編にて。

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