【緊急事態宣言なら?】12月の新車販売から見る 2021年、日本車マーケットの先行き

公開 : 2021.01.06 07:05

12月の軽は? 2021年の初売りに影?

軽自動車の12月のブランド別新車販売台数では、OEM供給を受けるスバルを除いてすべてのブランドが前年実績を超えた。

首位に立ったのはダイハツで、新型タフトに加えて定番ハイトワゴンの販売も復調し、前年同月比27.2%増(4万5002台)を達成。3か月連続でのシェアトップにつく。

例年1~3月がもっとも重要な商戦期となる軽。業界関係者は、初売りと緊急事態宣言の時期が重なることを懸念する。
例年1~3月がもっとも重要な商戦期となる軽。業界関係者は、初売りと緊急事態宣言の時期が重なることを懸念する。    AUTOCAR編集部

首位争いを展開するスズキは、同7.1%増(4万2090台)を成し遂げたものの、前月と同様に第2位となった。

また、新型Nワンを発売するとともにNボックスの一部改良を実施したホンダは同13.5%増(2万4457台)。

新型ルークスの販売が堅調な日産は同16.6%増(1万5244台)。eKシリーズの一部改良を行った三菱自は、同15.2%増(2979台)と2桁のプラスを達成する。

一方、2020年度で見ると、前年超えを果たしたのは日産のみで、それ以外のブランドはすべてマイナス。そのなかで、前年同期比12.8%減ながら53万6292台を販売したダイハツが、6年連続でのブランド別首位に輝いた。

関係者の声 緊急事態宣言の再発令なら…

新車市場の動向について業界団体の関係者は、「新型コロナウイルスの感染拡大の影響は依然として続いているが、各ブランドが精力的に新型車や特別仕様車を発売し、合わせてコロナ下における生産および販売体制の再編が効果を上げていることから、新車の販売は堅調に推移している」と解説

今後に関しては、「大きな市場の1都3県を対象に緊急事態宣言の再発令が見込まれ、1月恒例の初売りフェアに大きな影響を及ぼすことが予想される。また、景気の先行き不安による消費意欲の減退なども懸念材料」と指摘した。

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