【高級ぶらない大型SUV】フォルクスワーゲン・トゥアレグV6 TDIへ試乗 ブラックエディション 前編
公開 : 2021.01.14 10:25
華やかさは控えめでもソリッドなインテリア
フォルクスワーゲン・トゥアレグは、レンジローバー・スポーツやアウディQ7などと同等の能力を備えた、匿名性の高い選択肢だといえる。実際、充実装備のブラックエディションは、そんな存在が目指されている。
大型SUVを欲しいと考えるユーザーの中には、控えめなトゥアレグが良いと考える人もいるだろう。あえて黒いホイールやルーフレールを指定するかどうかは、わからないが。
全長は4878mmもあるから車内はとても広く、体格のいい大人でも4名が快適に過ごせる。リアシートは、小柄な人なら3名掛けでも問題ない。ただし、7シーターは指定できない。
自動で車高を落としてくれるエアサスペンションを装備し、乗り降りも容易。運転席に座ると、操作系のレイアウトはシンプルでわかりやすい。組付けもしっかりしていて、フォルクスワーゲンらしくソリッド感が高い。
ノートパソコン・サイズの15インチ・タッチモニターがインフォテインメント用にダッシュボード中央へ据えられる。上等に設えられたインテリアだ。ステレオはパワフルで、半分程度のボリュームでも耳が痛くなる。
だが、7万ポンド(980万円)するSUVらしい高級感に溢れているわけでもない。ライバルモデルと比較すると、華やかさには欠ける。小ぶりなステアリングホイールは、ハッチバックのゴルフのものにそっくりだった。
この続きは後編にて。