【新たなフラッグシップSUV登場】新型ジープ・グランドチェロキーL発表 3列シートは米国向け
公開 : 2021.01.08 18:45
ジープは新型の3列シートSUV、グランドチェロキーLを発表しました。デザインと走りが大きく進化し、プラグイン・ハイブリッドの4xeも登場予定です。欧州には2列シート仕様が2021年後半に導入されます。
スタイリングは大幅進化
ジープは新型グランドチェロキーLを発表した。コンセプトモデルのグランドワゴニアのデザイン要素を取り入れた3列シートSUVとなっているが、欧州では2021年内に標準の2列シート仕様が発売される予定だ。
ジープブランドのフラッグシップSUVとして5世代目となる3列シートのグランドチェロキーLは、米国市場のみを対象としている。しかし、そのデザインなどは10年以上前に欧州で発売されたグランドチェロキーの次期モデルにも受け継がれるはずだ。
グランドワゴニアからヒントを得て、スタイリングは劇的な進化を見せた。デザインだけでなくオフロード性能の向上、インテリアのアップグレードが約束されている。
ジープのクリスチャン・ムニエ社長は、新型グランドチェロキーLは「ジープの象徴的な遺産」を称えるために再設計されたと語った。
2ボックスのボディ形状は、1992年に発売された初代と類似しており、スリムなライトや新形状の7スロットグリルなどはグランドワゴニアの影響を受けている。
グランドチェロキーの歴代モデルと同様に、Lはユニボディ構造を採用しているが、「乗り心地、ハンドリング、静粛性を最適化するとともに、軽量化と燃費の向上」を図り大幅にアップグレードされている。
オフロード性能と快適性を向上
クワドラ・トラックI、クワドラ・トラックII、クワドラ・ドライブIIの3つの四輪駆動システムを用意。オプションのエアサスペンション「クワドラ・リフト」は、車高を最大60mm上げてグランドクリアランスを確保し、駐車時には46mm下げて乗降性を向上させることができる。
一方、シャシーの改良とボディシェルへのアルミニウム採用により、オンロードでの挙動が改善されているという。例えば、フロントアクスルをエンジンに直接固定することで室内の騒音を低減しているほか、エンジン回転数に応じて硬さを調整するアクティブエンジンマウントを採用し、振動を抑制している。
インテリアは、「市販車の中で最も洗練され、技術的に進んだものの1つ」と言われている。グランドワゴニアにインスパイアされているのは明らかで、先代モデルの物理的なスイッチやボタンの多くは取り払われ、タッチスクリーンベースのレイアウトとなっている。
ダッシュボード中央には、ジープの最新OS「Uconnect 5」を搭載した10.1インチのインフォテインメント・タッチスクリーンを装備。10.25インチのデジタルメーターは、「約24パターン」のさまざまなディスプレイを表示するように設定できる。
また、シフトレバーをダイヤル式に変更(パドルシフトも装備)し、スマートフォン収納スペースやワイヤレス充電器(オプション)を新たに設置している。