【リアル版中止、どうなる?】東京オートサロン2021 ハイエースなど登場が期待されるクルマ3選
公開 : 2021.01.15 05:45
リアル&バーチャルでの開催を予定していた東京オートサロン2021もリアル版は中止に。自動車メーカーもさまざまな発表をおこないますが、どうなるのでしょうか?
残念なリアル版の中止
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、東京オートサロン2021(2021年1月15日~17日)は開催23日前に、主催者から開催中止が発表された。オンラインでのバーチャルオートサロンは予定どおり、1月15日午前9時から実施される。
だが、東京オートサロンは本来、一般的なモーターショーとは違い、実車に触れ、ユーザー同士が交流を深め、さらには新車やパーツをその場で購入することを楽しむユーザー最優先の日本最大級自動車イベントであり、リアルでなくなることで、その魅力は大きく損なわれてしまう。
自動車メーカーにとっても、メーカー・オプションとディーラー・オプションを連携した、スポーティモデルやミニバンのイメージ訴求の場として、東京オートサロンを活用しており、「リアル・ショーの開催中止はとても残念」(メーカー関係者)という声が多く聞かれる。
通年ならば、東京オートサロン開催前に、自動車メーカー各社が出展内容を公開するが、今回はコロナ禍で様子見をしていたメーカーが多く、数社が出展するコンセプトモデルの画像を公表するにとどまっている。
その他のメーカーに関して、バーチャル・オートサロン開催前の現時点では情報がないが、業界内でのこれまでの動きを踏まえて、筆者の個人的見解をご紹介したい。
主役はやはりGR
近年、すっかり東京オートサロンの主役となった感がある、トヨタのガズー・レーシング。
今回の目玉になるはずだったのは当然、GRスーパースポーツ(仮称)だ。なにせ、コンセプトモデルとテストカーの世界初公開が、東京オートサロン2018だったのだから。
ル・マン24時間レースに代表される、FIA世界耐久選手権(WEC)で戦うレーシングカー、TS050ハイブリッドから技術的なフィードバックされた、トヨタ史上最強の量産車である。排気量2.4LのV6ツインターボと、トヨタ・ハイブリッドシステム・レーシング(THS-R)が融合する。
2020年9月には、第88回ル・マン24時間レース決勝前に開催地サルテ・サーキットで量産に向けたテストカーが走行する模様が世界に流れた。
ガズー・レーシングは「特別にオープン(カー)仕様にカスタマイズした」と説明しているが、量産車でもクローズドボディの他にオープン仕様が用意されている可能性はあるだろう。
また、WECの新レギュレーションにマッチするための量産モデルという位置付けであることから、先行して発売された世界ラリー選手権(WRC)参戦マシンと連携する、GRヤリスの姿ともダブってみえる。
さて、気になるのは価格だ。コンセプトモデル登場時は1億円と言われ、最近では2億円という噂まであるが、果たして実際は?