【まるで宇宙船】メルセデス・ベンツ、最新ダッシュボード発表 最新MBUX搭載 EQSに採用へ
公開 : 2021.01.12 06:05 更新 : 2021.04.27 07:08
メルセデス・ベンツは、新型EQSに搭載予定のダッシュボードパネルを発表しました。最新のMBUXを搭載し、AIによりさまざまな機能を提案。3つのスクリーンが一体化した近未来的なデザインも特徴的です。
助手席側にもスクリーンを配置
メルセデス・ベンツは、まもなく発売される高級EV「EQS」に搭載される、スクリーンを中心とした先進的なダッシュボードデザインを発表した。
「MBUXハイパースクリーン」と名付けられたこのダッシュボードパネルは、湾曲しながら車内幅いっぱいに広がる一体型のスクリーンユニットだ。
3つの大型スクリーンが並び、1つはメーター用、もう1つは中央のインフォテインメントとエアコン操作用、そして最後は助手席の乗員を楽しませるためのものだ。メーター以外の2つのスクリーンには、触覚フィードバックとOLED技術が採用されている。
湾曲したプラスチックパネルは立体的に成形されており、「シルバーシャドウ」と呼ばれる3層構造のコーティングを施すことで、「上質なサーフェイス」と「反射の抑制」、「清掃しやすさ」を実現している。
また、パネルの左右にはエアコンのダクトを設け、周囲を照らすことで浮いて見えるようにしたという。
ドライバーの習慣を学習
オペレーティングシステム(OS)は、メルセデス・ベンツSクラスに搭載されている最新のシステムを進化させたもので、「操作が簡単で学習能力が高い」とされている。
ユーザーの好みを学習し、必要なときに適切な機能を表示するとされる人工知能(AI)を使用して、複雑なサブメニューをスクロールしたり、音声で操作したりする必要がない「ゼロレイヤー」システムを採用している。
メルセデスの第一世代MBUXのデータによると、ナビゲーション、ラジオ、メディア、電話機能の利用が大半を占めているため、これらは中央のスクリーンに表示されている。さらにAIにより20の機能を利用することができる。
例えば、シートヒーターやマッサージなど、ドライバーの習慣を学習して提案する。また、EQSは障害物を避けるためにサスペンションを上げることができるが、その操作を行ったGPS座標を記憶し、次に同じ場所に訪れた際に自動でサスペンションを作動できる。
助手席側のスクリーンもカスタマイズ可能で、AIの助けを借りることができる。ただし、国によっては安全のためエンターテインメント機能が制限され、助手席が空いているときは、スクリーンに星のアニメーションがデフォルトで表示される。
このダッシュボードは、今年後半に発売されるEQSにオプション設定される予定だが、標準のダッシュボードがどのようなものになるかはまだ明らかになっていない。2022年に登場するEQSのSUV仕様にも搭載される可能性が高い。