歴史的な1年を乗り越えて

2020年という大変な1年を乗り越え、多くのドライバーは新しいクルマに乗り換えることで心身を癒したいと考えるだろう。そして、何を選ぶにしても、選択の幅が広がることは間違いない。

英国でガソリン車とディーゼル車の新車販売が禁止されるまで、あと9年。ランドマーク的なEVに注目が集まっているが、まだまだ刺激的な内燃機関車が数多く登場する。

すでに発表を終えたモデルもあるが、まだ数多くの注目すべきモデルの登場が控えている。

2021年のニューモデルを、その登場月順に一挙ご紹介しよう。

1月

1月には13台が発売される予定だ。

クプラ・フォーメンター

スペイン製のスポーティーなSUV、フォーメンター。新型ではフォルクスワーゲン・グループでおなじみの150psの1.5L ガソリンエンジンを搭載した、新たなエントリーモデルが登場する。価格は2万7395ポンド（385万円）から。同様のコンセプトを持つBMW X2 sドライブ18iよりも安く、LEDライト、18インチアルミホイール、3ゾーン・エアコンを標準装備している。

フォード・クーガ・ハイブリッド

フォードの新型クーガ・ハイブリッド（非プラグイン）は、ディーゼル車に乗る長距離ドライバーをターゲットにしており、航続距離は965km、平均燃費20.7km/lとしている。2.5Lのアトキンソンサイクル・ガソリンエンジンと1.1kWhの小型バッテリーを搭載し、電気のみの航続距離はPHEVの56kmに及ばないが、充電設備が限られている環境意識の高い消費者には魅力的であることは間違いない。

ヒュンダイ・ツーソン

大胆なエクステリアデザインと、物理コントロール類のほとんどを排除したミニマルなインテリアを採用し、高級感のあるSUVとなった。プラグイン、マイルド・ハイブリッドなど多様なパワートレインを揃え、ホットな「N」モデル登場の可能性もある。

ジャガーFペイス

BMW X5に対抗すべく大幅なマイナーチェンジが行われ、インテリアの高級化やエクステリアのブラッシュアップのほか、電気のみで53km走行できるというプラグイン・ハイブリッドが新たに追加される。顧客からのフィードバックを受けて、インテリアから「傷つきやすい」プラスチックをすべて取り除き、収納を増やし、ランドローバー・ディフェンダーでデビューしたインフォテインメントシステム「Pivi Pro」を採用する。

画像　1～3月に発売予定のモデル【写真で見る】　全46枚