【フェラーリ・ローマへ英国試乗】ライバルはベントレーかつマクラーレン 新たな戦いの始まり 前編
公開 : 2021.01.15 10:25 更新 : 2021.08.05 08:08
グランドツアラーなのか、スポーツカーなのか
英国の一般道を走るなら、マネッティーノはバンピーロード(荒れた路面)・モードを選ぶ必要がある。英国のありふれた道を走るなら、欠かせないモードだろう。走りながら、1つの疑問への答えを考えた。
フェラーリ・ローマは、ベントレー・コンチネンタルGTのようなグランドツアラーと、マクラーレンのようなスポーツカーとの、間のどこかに位置している。その、どの辺りに該当するのかという答えだ。掴むまでには、少し時間が必要だった。
ローマは、フロントエンジンで2+2のレイアウト。GTC4が終了となったから、フェラーリとしては唯一の、定員4名のFRモデルとなる。
2023年にSUVと呼ばれたくないマラネロ製の長距離モデルが登場するまで、グランドツアラー的な役割を受け持つことになる。恐らく、フェラーリでは一番一般道に近いところにいる、ポルトフィーノの兄弟ともいえるだろう。
インテリアはとてもラグジュアリー。もちろん無数にあるオプションへ、どれだけお金を投じるかで仕立ては大きく変わってくる。車内から感じ取れる熱気度も、違ってくる。
ブレーキキャリパーを黒く塗るだけで、英国では1296ポンド(18万円)が必要。ベンチレーション機能をフロントシートに付けるには4416ポンド(62万円)、アップル・カープレイを使うには2400ポンド(33万円)が求められる。
旅行用バッグの固定金具に4512ポンド(63万円)、荷室をカーボンファイバーで仕上げるには3360ポンド(47万円)を用意すれば良い。ここで想像するだけなら、楽しい。
この続きは後編にて。