【6年目でも訴求力は持続】日産ナバラ Nガード・ダブルキャブへ英国で試乗 小変更 

公開 : 2021.01.20 10:25  更新 : 2022.08.08 07:34

実用主義のピックアップトラックの中でも、最も乗り心地に優れ、洗練された走りを味わえるのが日産ナバラ。登場から6年が経過し、マイナーチェンジを受けました。英国編集部が、ダブルキャブ仕様を一般道で評価しました。

トラックでも乗用車ライクな運転マナー

text:Matt Prior(マット・プライヤー)
translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)

 
日産のピックアップトラック、ナバラ。日本へは正規導入されていないものの、欧州では3世代目が売られている。現行型の登場は6年前になるが、今でも最も運転の質感に優れるピックアップトラックだといっていいだろう。

2020年にマイナーチェンジを受け、Nガードと呼ばれるダブルキャブが英国仕様に追加されている。スタイリングやトリムグレードにも、わずかに変更が入っている。エンジンなどメカニズムに変更はないという。

日産ナバラ Nガード・ダブルキャブ(英国仕様)
日産ナバラ Nガード・ダブルキャブ(英国仕様)

ボディの塗装色には4色が新しく設定され、ボディサイドを彩るステッカーにも新デザインが用意された。荷台の内側には、黒い塗装によるクッション性のあるベッドライナーが施されている点も特徴だ。

都市部も走る文明化されたピックアップとして、積んだ荷物がカタカタと揺れるのは適さない。実用性も高めてくれる。

3代目ナバラのリアサスペンションは、2014年の発売当初から多くのライバルのようなリーフスプリングではなく、コイルスプリングと5リンク式を採用している。おかげで、だいぶ乗用車ライクな運転マナーを獲得している。

その甲斐あって、メルセデス・ベンツからもXクラスとして発売されたほど。結局さほど売れなかったようで、ラインナップから落ちてしまったが。

2.3L 4気筒ディーゼルで最大積載量1100kg

リアアクスルは質実なリジット式で、1100kgの最大積載量と、3500kgの牽引能力を備えている。英国での価格は3万7250ポンド(521万円)から。上級仕様のピックアップトラックとして、競争力ある価格設定になっている。

インテリアで新しいのが、シートなどにあしらわれたブルーのステッチと、フロアマット付近を明るく照らす足元照明。控えめな内容ながら、ダッシュボード周りも日産車らしくシンプルだから、バランスを考えれば過度なドレスアップは不要だろう。

日産ナバラ Nガード・ダブルキャブ(英国仕様)
日産ナバラ Nガード・ダブルキャブ(英国仕様)

インフォテインメント・システムも最新版へアップグレードされている。センターモニターは8.0インチのタッチ式で、操作は比較的簡単な部類に入る。スマートフォンとのミラーリング機能も備えている。

車内に乗り込んでみると、フロアが高い。ステアリングホイールの位置調整もチルトのみで、一般的なSUVとは違うことを気付かされる。

日産ナバラを発進させてみる。フロントに搭載されるエンジンは2.3Lの4気筒ディーゼル・ツインターボで、最高出力は189ps。エンジンノイズは遠くで聞こえる程度に抑えられ、良く遮断されている。

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