ゴルフ・ヴァリアントの追加でボリューム・モデル “4+1″展開に

2013.12.25

フォルクスワーゲン グループ ジャパンは12月25日、ゴルフ・ヴァリアントを発表した。

新型ゴルフ・ヴァリアントは今年6月より販売されている7代目ゴルフをベースとしたステーションワゴンで、ゴルフの優れた走行性能や先進安全装備をそのままに、荷室部分を拡張してユーティリティ性能をアップさせたモデルだ。そのラゲッジスペースはCセグメント・クラストップレベルの605ℓ(前モデルから100ℓ拡大)を確保、さらに後席を全て倒した場合Dセグメントワゴンをも凌駕する1620ℓにまで拡大するという。

フォルクスワーゲン グループ ジャパンの庄司 茂 社長(写真下)は、プレゼンテーションにて「現状の自動車販売の傾向として、軽自動車とハイブリッドカーが人気を集め、ミニバンの人気が停滞している。昨今の輸入ステーションワゴンの盛り上がりから、来年は走行性能や安全性、燃費に優れ、毎日に彩りを与えてくれるステーションワゴンがもう一度市場から見直され、ミニバンのお客様の乗り換え需要が喚起されるのではないか。そういった機運を強く感じている」と語り、新しいゴルフ・ヴァリアントに自信を深めていた。

ステーションワゴンタイプのゴルフが最も売上を伸ばしたのが1996年で、この年の「ゴルフ・ワゴン」は1万2461台もの販売台数を記録していた。フォルクスワーゲンとして最も販売台数を伸ばす見込みである2013年の勢いから、今回のゴルフ・ヴァリアントを導入する2014年においても1996年と同等か、それ以上の販売を見込んでいる。現在日本市場におけるフォルクスワーゲンのラインナップの主力はボリューム・モデルであるUp!、ポロ、ゴルフに加えてエモーショナル・モデルのザ・ビートルの「3+1」としているが、これに新しいゴルフ・ヴァリアントをボリューム・モデルとして追加し、「4+1」にしていきたいと宣言した。

フォルクスワーゲン グループ ジャパンのプロダクト・マーケティング担当の新道 学 部長は、新型ゴルフ・ヴァリアントを「今を生きる人のためのジャーマン・ステーションワゴン」と定義し、ドイツ車のステーションワゴンにおける存在意義を明確にしていくとした。このクルマを使用することによって広がっていくユーザーの世界観、ライフスタイルといったものを表現する言葉として「+ing」というコミュニケーションメッセージをPR活動にて展開していくとのことだ。

また、発表会後半ではゲストに東京・代々木八幡駅近くに店舗を構えるイタリアンレストラン「LIFE / LIFE son」のオーナーシェフ、相場正一郎氏を迎え、フォルクスワーゲン グループ ジャパン・マーケティング・コミュニケーション担当の鶴ゆみ部長、ラジオMCなどで活躍するnico氏との3者によるトークセッションが行われた(写真上)。相場氏はアウトドアでの写真撮影を趣味とし、ゴルフ・ヴァリアントを実際に使用(映像がトークセッション中に公開された)。アウトドア生活に必要な積載性や燃費、高速道路の走行安定性など厳しい要求を満たす性能に驚嘆している様子だった。

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