【GM→gm】メーカー名、小文字化の意味 GMCハマーEV目前 シェア1%に及ばぬ日本市場に変化は
公開 : 2021.01.15 19:25
気になるGMCハマーの価格
gmホームページで掲載されているGMCハマーの米価格は、2021年秋発売のハマーEVエディション1が11万2595ドル(1ドル104円換算、1171万円)だ。
3モーター搭載、最高出力1000ps、停止状態から時速60マイル(約96km)加速が3秒、さらに後輪の操舵機能による斜め横方向に進行できるクラブウォーク(カニ歩き)など、圧倒的なパフォーマンスの高さからすれば、1000万円強の値札に割安感を持つセレブ層は多いはず。
すでに初回予約分は完売している。
次いで、2022年秋に800psのハマーEV 3x(9万9995ドル/1040万円)、2023年春に2モーター625psハマーEV 2x(8万9995ドル/936万円)、そしてエントリーモデルのハマーEV2(7万9995ドル/832万円)と計画的な日程で市場導入が進む。
日本市場では、人気の新型シボレー・コルベットの値付けを考えると、GMCハマーも北米価格に比べて導入当初はかなり高めの設定となることが予想される。
最上級EV SUV「リリック」
この他には、キャデラック最上級EV SUVとして「リリック」が登場。また、今回のCES 2021ではリリックのセダンをイメージされるEVセレスティックの存在も明らかになった。
さらに、いわゆる空飛ぶクルマとして、キャデラックブランドを活用することも発表した。
日本のユーザーにとっては、こうしたgmの多彩な新事業を直接的に感じる機会は当面少なく、最大のポイントはGMCハマーEVになりそうだ。
日本人が知らないgm 日本以外の実績
では、日本以外でgmの販売実績はどうなのか?
地元アメリカ市場では、シボレー、ビュイック、GMC、キャデラックの4ブランドでの2020年1〜12月総販売台数は254万7339台となった。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で、春から夏には販売が落ち込んだがその後徐々に回復し、前年比では12%減にとどまった。
なかでも堅調だったのは、83万9691台を売り上げたフルサイズピックアップトラックのシボレー・シルバラード、GMCシエラだ。
また、フルサイズSUVのシボレータホ、サーバーバン、GMCユーコンの人気は根強い。
一方で、北米市場よりも販売台数が多かったのが、世界最大自動車市場である中国で、実績は290万台を超えた。
新型コロナウイルス感染症について世界の中でいち早く状況が改善された、との報道が多い中、gmの販売も夏以降に一気に回復し、通年では前年比14.1%減にとどまった。
ブランド別では、最も売れたのはビュイックで88万5000台。MPV(マルチ・パーバス・ヴィークル)のGL8が人気の他、中国政府の電動化戦略に沿ってSUVのヴェライトがEVとプラグインハイブリッド車としてラインナップされる。
この他、gmはブラジルなど南米でもシェアが高い。
こうしたgm世界戦略が今後、日本市場にどう影響するのか注目していきたい。