【新モデルの登場はいつ?】英国版2021年新車カレンダー 勢いを取り戻せ 10~12月
公開 : 2021.01.25 06:25 更新 : 2021.01.25 09:40
イネオス・グレナディア
メルセデス・ベンツの工場を手に入れ、ヒュンダイと水素供給契約を結んだばかりのイネオスは、2021年末にグレナディアを発売する準備を進めている。旧型ランドローバー・ディフェンダーにオマージュを捧げるグレナディアは、現代的なドライブトレイン(BMWのガソリンエンジンとディーゼルエンジン、ZF製8速AT)と、4×4らしいタフな外観を備えている。
ジャガーXJ
XJはまだ生きているのだろうか?もともとは2021年初頭に発売予定だったが、昨年夏にデビュー延期が発表されて以来、何の兆候もない。計画は凍結されているとの報道もある。もし登場すれば、最新のXJから大幅にスタイリングを変更し、より広く、背が高い完全電動の高級サルーンとなるだろう。他のEVと一緒に、キャッスル・ブロムウィッチ工場で製造されることを期待している。しかし、いまだに何の音沙汰もないのは不安になる。
ジープ・ラングラー4xe PHEV
ディフェンダーとタイマンを張る米国のラングラーに、2.0L 4気筒ターボと400V、17kWhのバッテリーを搭載した375psのプラグイン・ハイブリッド仕様が加わる。65kg-mのトルクは、現時点で最も強力なジープより59%も大きく、オンロードとオフロードの能力を向上させると言われている。ジープにとって、オフロード性能は非常に重要である。
キア・スポーテージ
スポーテージは英国におけるキアのベストセラー車だが、だからといって、キアは第5世代で気を抜くつもりはないようだ。抜本的なデザインの見直しと、複数の電動パワートレインの導入が約束されているが、プラグイン・ハイブリッドが登場するかどうかはまだ明らかになっていない。しかし、ディーゼルはまだ設定される可能性がある。
レンジローバー
ジャガー・ランドローバー(JLR)では現在、将来の製品計画について多くの議論が交わされている。新CEOのティエリー・ボロレの下、ラインナップはスリムになり、特にSUVにおける派生モデルの拡大は終わる。代わりにコアとなる高収益のモデルに焦点を当てることになるだろう。
その1つがレンジローバーであり、ランドローバー・シリーズのフラッグシップとしての役割を維持する。JLRの新しいMLAアーキテクチャーを採用した最初のモデルとして、全く新しいレンジローバーが今年登場する。
莫大な投資により作られたMLAは、ガソリン、ディーゼル、ハイブリッド、完全EVの各バリエーションに対応する。最初は、ガソリンとディーゼルそれぞれにマイルド・ハイブリッドとプラグイン・ハイブリッドが設定される。EVバージョンはまだしばらく予定されていないが、以前から計画されていたEV専用モデルよりも先に登場すると考えられる。
スタイリングに大きな変化は期待できないが、デザイン責任者のジェリー・マクガバンの下でエクステリアは十分に磨かれている。かつてないほど豪華なインテリアや、BMWから供給されたV8を使用するSVOモデルに期待したい。