【電動コンパクトSUV】新型メルセデス・ベンツEQA発表 2021年春欧州発売予定
公開 : 2021.01.21 06:25 更新 : 2021.04.27 07:03
メルセデス・ベンツが新型EQAを世界初公開。GLAをベースとした電動SUVで、欧州では今春発売予定です。
EVならではのユニークなデザイン
メルセデス・ベンツの新型EQAが発表された。コンパクトな電動SUVで、「性能、コスト、市場投入までの時間で優れた妥協点を提供する」とされている。
今春に発売される「EQA 250」は約3万9000ポンド(553万円)からとなっており、2022年までに発売される6つのEQモデルのうちの1つとなる。EQAの上には7人乗りのEQBも存在する。
最新のGLAをベースにしたEQAは、全長4463mm、全幅1834mm、全高1620mm、ホイールベースは2729mmとなっている。内燃機関の兄弟車とは一線を画すユニークなスタイリングを備えており、ブラックパネルのラジエーターグリルや、フロントとリアに設けられた切れ目のないライトなどが特徴的だ。
フロントには、標準的なフルLEDヘッドライトを装備。リアでは、GLAとは全く異なるデザインのテールゲートが採用されており、ナンバープレートをバンパーの下に移動させることで、テールライトを一体型のライトバーとして統合した。メルセデスによると、こうしたレイアウトにより「昼間でも夜間でも高いレベルでの識別性」を確保しているという。
内燃機関車にはない個性的なデザインのホイールも、最大20インチまで用意されている。ローズゴールドやブルーのディティールが施された、ツートンまたはスリートンのカラーリングとなっている。抗力係数0.28という高い空力性能を持ち、航続距離の向上に貢献している。
インテリアはGLAの基本的なレイアウトを承継しつつ、ダクト、シート、キーにローズゴールドのトリムが添えられ、バックライトも追加された。また、フル装備の「エディション1」仕様には、ブルーの縫い目を施した特別仕様のレザーが採用されている。
デジタルメーターはEV特有の表示機能に合わせてデザインを一新し、ローズゴールドとブルーのハイライトを採用している。
また、メルセデスはGLAの40:20:40分割可倒式リアシートはそのままに、SUVとして求められる高いドライビングポジションと汎用性を両立させたとしている。
最新テクノロジーも多数搭載
搭載されている最新技術にも注目だ。メルセデスいわく「高度な熱管理システム」には、駆動系の廃熱を再利用するヒートポンプが使用され、MBUXインフォテインメント・システムや多機能アプリ「メルセデス・ミー」からエアコンのプレコンディショニングが可能となっている。
また、航続距離を最大化するために地形や天候、交通量、運転スタイルを考慮してルートを提案するナビゲーションシステムを標準装備。ルート上の充電スポットに合わせて、走行中にバッテリーを予熱または冷却し、急速充電に最適な温度にすることもできる。
すべてのEQシリーズで使用できるメルセデス・ミーの充電ネットワークは、31か国、45万か所の充電ポイントで構成されている。
安全装備としては、車線維持支援やアクティブ・ブレーキ・アシストが標準で搭載されているほか、「ドライビング・アシスタンス・パッケージ」では歩行者が横断歩道の近くにいることを知らせる機能など、さまざまな警報・支援機能が用意されている。
はじめに発売されるEQA 250には、アダプティブ・ハイビーム、電動テールゲート、18インチのアルミホイール、64色のアンビエントライト、バックカメラ、4ウェイ調整可能なラグジュアリーシートのランバーサポートなどが標準装備されている。
また、AMGライン、エレクトリック・アート、ナイトパッケージといった各種パッケージオプションも用意される。