日産ロンドン・タクシー、デビュー

公開 : 2014.01.08 20:15  更新 : 2017.06.01 02:14

日産はNV200のプラットフォームを持つロンドン・タクシーを発表した。このNV200ロンドン・タクシーは現行のTX4に対して、いくつかの利点がある。それは、ランニング・コストの低さと、信頼性の高さだ。

NV200ロンドン・タクシーは、ニューヨーク、東京、バルセロナで既に走行しているNV200をベースとし、1.6ℓガソリン・エンジンを搭載し2014年12月に発売予定だ。

設計はパディントンのロンドン・デザイン・スタジオで、製造はバルセロナ工場で行われる予定。また、最終的なアッセンブリーは英国国内でなされるという。

そのデザインは、クラシック・ブラックのボディに重いクローム・グリルが特徴的。日産ジュークから移植されたヘッドランプも異彩を放つ。大きくフレアーしたフロント・フェンダーは、より幅広いトレッドを持つロンドン・タクシーに特有のもの。これは、TfL7.6mというタクシーの小回り規制をクリアするためのものだ。また、その高い車高は、最低地上高10インチ(25.4cm)というクリアランス条件を満たしたものだ。

この他、LEDタクシー・ライト、車椅子でもアクセス可能なリア・ドア、快適なドライビング・シートと、調節可能なステアリング・コラムなどが装備される。また、乗客はパノラミック・ガラス・サンルーフによってより景色を楽しむことができる。

エンジンは113bhp、16.2kg−mの1.6ℓガソリンで、CVTが組み合わせられる。燃費は発表されていないが、14.1km/ℓは上回りそうだ。また、アンディ・パーマーによれば、2015年までにはEVバージョンも用意されるという。

現在20,000台のブラック・キャブがロンドンを走っているが、このNV200ロンドン・タクシーがかなりのシェアを獲得することは容易に想像が就く。価格は、既存のLT1 TX4と戦うために£30,000(517万円)という価格が付けられる模様だ。

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