【日産版も存在した】オースチン・ケンブリッジ/ウェストミンスター 英国版クラシック・ガイド 前編
公開 : 2021.02.14 07:05 更新 : 2022.08.08 07:33
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珍しいATを搭載した、A95ウェストミンスター。オーナーのポール・キャンベルのコレクションへ加わったばかりの1台だ。
「父は、わたしが10歳の頃にA105に乗っていました。とても素晴らしいクルマでした。でも、購入から3年しか経っていなかったのに、リアフェンダーに指が入るほどの穴が空いていたんですよ」。と振り返るキャンベル。
「このクルマの走行距離は、わずか7万6000km。ボディは再塗装していますが、リビルドまでは施していません。エンジンは滑らかで、とてもパワフル。電動パワーステアリングとブレーキ・サーボなども付いています」
「ATは新車時に150ポンドのオプションでした。珍しいですね。今では、ほかに3台しか残っていないようです」
「とても気に入っています。どこへ乗って行っても沢山の人を集めます。これからも、ますます走って楽しみたいですね」
英国で掘り出し物を発見
オースチンA55 バン
登録:1958年 走行:6万4300km 価格:1万ポンド(140万円)
積載量500kgの商用車は、純粋にクラシックカーを楽しみたい人向けではない。だが時代物のカスタム・ルックが気に入ったのなら、悪くない選択肢になるだろう。
キャンディ・パープルに塗装され、サイドウインドウはスモーク処理されている。シートはフォード・フィエスタのもので、日常的に乗るなら快適だといえる。
エンジンまわりも同じテイストでアップデートされている。MGB用のエンジンにリアアクスル、点火系統、オルタネーターなどを装備。電動ファンが冷却を支えてくれる。
オースチンA60 バン
登録:1970年 走行:14万1600km 価格:1万1950ポンド(167万円)
可愛らしいA60のパネルバン。ボディサイドに商店のロゴを描きたくなる。ボディは2016年にレストアされ、再塗装済み。黒のベンチシートは白色のパイピングが入り、こちらもトリミングし直されている。
売り手によれば、メカニズムの状態は良いという。エンジンルームや荷室内の状態も、写真を見る限りはきれいなようだ。働くクルマとしても乗れるし、ショーカーとして楽しむこともできるだろう。
中古車購入時の注意点などは後編にて。