【悩ましい】新型メルセデス・ベンツSクラス ちらつくEクラス、魅力的な先代型

公開 : 2021.01.29 10:45  更新 : 2021.10.22 10:13

新型を選ぶか、先代型を選ぶのか?

以上のように新型Sクラスは、安全装備や運転支援機能を進化させながら、4輪操舵の採用もあって走行安定性と乗り心地を大幅に向上させた。

Eクラスにも同様のエンジンを搭載するグレードがあるが、売れ筋ゾーンからはずれることもあり、Sクラスの方が割安な印象を受ける。

メルセデス・ベンツSクラス(2021年)
メルセデス・ベンツSクラス(2021年)

また先代型のS 400 d 4マティックスポーツリミテッドは1260万円だったから、前述のように120万円の値引きができれば価格は1140万円といった価格だ。

この価格差なら新型を選ぶ方が良いだろう。

1000万円を超えたクルマになると、120万円の値引きよりも新鮮味を大切にしたい。

また3〜5年で乗り替える場合は、旧型よりも新型の売却額が当然に高い。この段階で120万円前後の値引きは十分に取り戻せるから、やはり新型をねらいたい。

記事に関わった人々

  • 渡辺陽一郎

    Yoichiro Watanabe

    1961年生まれ。自動車月刊誌の編集長を約10年間務めた後、フリーランスのカーライフ・ジャーナリストに転向した。「読者の皆様にケガをさせない、損をさせないこと」を重視して、ユーザーの立場から、問題提起のある執筆を心掛けている。買い得グレードを見極める執筆も多く、吉野屋などに入った時も、どのセットメニューが割安か、無意識に計算してしまう。

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