【キャンバストップ採用か】次期トヨタ・アイゴ 冬期テスト中のプロトタイプ発見
公開 : 2021.01.29 18:05
トヨタ・アイゴの新型プロトタイプが欧州で目撃されました。キャンバストップが採用されるもとと思われます。
ルーフだけカモフラージュなし
新型トヨタ・アイゴのプロトタイプが冬期テストを行っている様子が欧州で目撃された。今年末頃に公式発表されると予想される。
撮影されたプロトタイプの画像からは、短いオーバーハング、縦長のテールライト、ボディの四隅に配置されたホイール、短く直立したボディなどアイゴお馴染みのスタイルが確認できる。また、リアエンドを横から見たときの形状など、最新のヤリスに近い要素も見られる。
ルーフパネルはカモフラージュされておらず、キャンバストップがオプションとして復活する可能性を示唆している。
欧州トヨタのヨハン・ファン・ジル社長は昨年、3世代目となる新型アイゴが登場することを明らかにし、ベルギーのブリュッセルで設計されると発表した。組み立ては現行モデルと同じチェコ共和国の工場で行われる。
この工場では、アイゴとプラットフォームを共有するプジョー108、シトロエンC1が並んで生産されているが、この2台は後継モデルが計画されていない。今後、トヨタは単独でアイゴを生産・販売することになる。
欧州ではフォードやヴォグゾールなど複数のメーカーがAセグメントに見切りをつけているため、フォルクスワーゲンUp!など一部のモデルのみがアイゴのライバルとなる。
2019年、トヨタ・モーター・ヨーロッパのマット・ハリソン副社長はAUTOCARに対し、現在のアイゴはライバルと異なり、「収益性の高いビジネス方程式」であると語った。
「年間10万台を販売しています。アイゴは独自の個性を持っているため、若いドライバーにとってもトヨタブランドとの接点になっています」
競合少ないAセグメント
新型アイゴの詳細はほとんど公表されていないが、おそらくヤリスと同じTNGA-Bプラットフォームを短縮したものを採用しているのではないかと思われる。
これにより、シャシーの剛性が大幅に向上し、乗り心地やハンドリングが改善されているはずだ。また、AUTOCARは、ヤリスと同様にクロスオーバーのバージョンも計画されていると予想している。
ハリソンは、Aセグメントは「手頃な価格設定がすべて」であると認めていることから、新型ではガソリンエンジンが搭載される可能性が高い。しかし、企業のCO2平均排出量を考えると、ハイブリッドモデルも登場するかもしれない。
今のところ、EVバージョンの導入の可能性は低い。ハリソンは以前、「わたし達はアイゴがEVに最適であるとは考えていません」と述べている。
新型アイゴの公開日も明らかではないが、噂によると、2021年のお披露目が予定されているという。もしそうであれば、2022年初頭には発売されるだろう。