【スピードの限界に挑む】自動車メーカー最速モデル 31選 スーパーカーばかりではない
公開 : 2021.01.29 20:05
シボレー・コルベットC8 – 312km/h
本格的なスピードを普及させたいなら、コルベットC8を見習うべきだ。米国のユーザーにとっては常に手頃な価格のスポーツカーとして親しまれてきたコルベットは、C8でミッドエンジンのレイアウトを採用し、伝統からの脱却を果たしている。
これに疑問を抱くか否かにかかわらず、標準的なポルシェ・ボクスターよりも安価なC8の最高速度は312km/hを記録している。
C8の6.2L V8エンジンは、多くのライバル車と同等の502psを発揮する。しかし、ベースモデルと最上級モデルのどちらを選択しても性能は変わらず、0-97km/h加速をわずか2.9秒で達成する。
ダッジ・チャレンジャーSRTスーパーストック – 270km/h
6.2L V8スーパーチャージャーを搭載したダッジ・チャレンジャーSRTスーパーストックの最高速度は270km/hと、やや物足りなさを感じさせる。しかし、これがチャレンジャーの限界であり、このモデルにとってはドラッグレースでの加速が全てなのだ。
現在の米国のマッスルカーブームでは、最高速度よりも1/4マイルのタイムが重要視されている。その点、スーパーストックは1/4マイル(0-402m)を10.5秒でカバーできる。ただ、工場出荷時に装着されている純正のドラッグタイヤが最高速度を制限する要因となっている。
フェラーリSF90ストラダーレ – 340km/h
伝統的に、最も早いフェラーリは音の良いV12エンジンを搭載してきたが、812スーパーファストと名付けられたモデルでさえも、SF90ストラダーレを上回ることはできなかった。SF90のハイブリッド・パワートレインは最大1000psを発生し、そのうち780psをV8エンジン、残りを3基の電気モーターでまかなっている。
これらすべてを最大限に活用すると、SF90の最高速度は340km/hに達し、スーパーファストの333km/hを優に上回る。また、0-100km/h加速で2.5秒をマークしているが、CO2排出量154g/km、ゼロ・エミッションの電気駆動、燃費16.6km/lという環境性能を持つ。心を揺さぶるフェラーリだ。
フォード・シェルビーGT500 – 290km/h
史上最もパワフルなフォードの名前を挙げろと言われたら、GT40かそれに相当する現代のモデルを選ぶのではないだろうか。いい選択だ。しかし、この栄誉はマスタングをベースにしたシェルビーGT500のものだ。ボンネットの下には、760psを発生する5.2L V8スーパーチャージャーを搭載し、フォードGTの658psに影を落としている。
このパワーのおかげで最高速度は290km/hとなるが、前モデルの最高時速322km/hからダウンしている。しかし、新しい7速DCTを搭載することでシフトチェンジを高速化。0-97km/h加速を3.3秒、1/4マイルを10.6秒でカバーし、ダッジ・チャレンジャーにピンクスリップ(解雇通知書)を突き付ける。