【スピードの限界に挑む】自動車メーカー最速モデル 31選 スーパーカーばかりではない
公開 : 2021.01.29 20:05
ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュート – 490km/h
ケーニグセグ・ジェスコ・アブソリュートの名は、ハイパーカーというよりも高級ウォッカのようにも聞こえるが、スウェーデン人の意気込みを疑ってはいけない。最高速度は490km/hに達し、ハイウェイの王族と呼ぶにふさわしい。エンジンパワーに関するケーニグセグのノウハウを駆使して、5.0L V8ツインターボから1298psを発生させている。このエンジンは世界最軽量のV8クランクシャフトを誇り、8500rpmまで回転し、E85燃料で走れば最大1622psを発揮する。
しかし、ジェスコ・アブソリュートはボディ形状を研ぎ澄まし、抗力係数(Cd値)を0.278に抑えているため、パワーだけが勝因ではない。BMW i8のCd値0.26に比肩する数字だが、標準モデルのジェスコのリアウイングを取り除くことによってこれを達成した。ダウンフォースは1400kgから150kgに減少し、空気を切り裂いて走ることができるようになった。
ランボルギーニ・アヴェンタドールSVJ – 350km/h
最高速度を語る際には、ランボルギーニを無視するわけにはいかない。カウンタックとは異なり、アヴェンタドールは最高時速350km/hを実証している。
アヴェンタドールを目もくらむようなスピードに押し上げているのは、770psの6.5L V12エンジンであり、スーパーチャージャーやターボを必要とせずにこのパワーを実現しているのだ。静止状態から97km/hまで2.9秒でかっ飛ばす、そのサウンドがどれほど素晴らしいかは否定できない。
ランドローバー・レンジローバー・スポーツSVR – 283km/h
このレンジローバーは、575psを発揮するジャガーFタイプRのV8スーパーチャージャーを搭載することで、「スポーツ」の名を得た。その結果、2.3トンのSUVは283km/hを平気で出せるようになり、これは525psの標準モデルよりも34km/h速い。
また、SVRは0-97km/hを4.3秒で達成しており、ランドローバーのラインナップの中では最速の加速性能を持つモデルとなっている。
SVRの性能は、2014年に発売された当初(550ps)よりも向上している。当時の最高速度は260km/hで、最新のSVRが適切に成長していることを証明している。
レクサスLC 500スポーツパック – 270km/h
マッハ3まで出せそうなスタイリングのLCにとって、270km/hという数字は控えめに感じられる人もいるだろう。しかし、多くの人にとって重要なのは自然吸気5.0L V8エンジンであって、リミッターで制限されたカタログ上の数値ではない。
このエンジンはレクサスの宝石であり、ほぼ9000rpmまで回転し、素晴らしいサウンドを奏でる。LCを静止状態から100km/hまで4.7秒で加速させ、レクサスのラインナップで最速のモデルとしている。
他にも、10速ATと複数のドライブモードを備えており、自分の好みに合わせてカスタマイズすることができるが、やはり一番印象に残るのはエンジンとスタイリングだ。