【偉大なる自動車旅行】一生に一度は走りたい道 18選 グランド・ツーリング
公開 : 2021.02.03 06:05
シベリア横断道路
シベリア横断道路の全区間が2012年に舗装されたばかりであることを知れば、この道路がどれほど冒険的なものであるかがわかるだろう。サンクトペテルブルクからウラジオストクまでの全長1万900kmに及ぶこの高速道路は、ロシア全土を横断しており、世界最長の国道であるとされている。
舗装されているとはいえ、ドライバーにとって大きな挑戦であることに変わりはない。人里離れた場所を通過し、ロシア中央部の人口の少ない地域をひたすら東に向かうため、サービスステーションや町はほとんどない。また、ルート上での衝突事故の数と、使用する人々の運転基準の低さから、世界で最も危険な道路の1つとみなされている。
パシフィック・コースト・ハイウェイ
米カリフォルニア州のパシフィック・コースト・ハイウェイ(PCH)は、世界で最も景色が良く楽しいドライブコースの1つとしてよく挙げられている。制限速度が厳しく制限されているものの、ドライブに最適な道路であり、多くの愛好家のバケットリストに載っている。
もっと冒険したいなら、PCHを通る州道1号線の全長に挑戦する価値はある。ダナポイントからロサンゼルスの南にあるレゲットまで、約1050kmを走ることになる。道路は海岸に沿ってずっと続いており、LAとサンフランシスコなどランドマークを通過し、西海岸のドライブをより深く味わうことができる。
世界一周
地球一周は究極の冒険であり、多くのバイカーが挑戦しているが、クルマのドライバーはまだ少ない。紛争地域や政争、天候や季節の変化によってルートが複雑になる。さらに、考えられるあらゆるコンディションに対応できるタフなクルマが必要になる。
アロハ・ワンダーウェル(1906-1996)は16歳のとき、1922年にペットのサルとともにフォード・モデルTに乗って世界一周の旅に出た。彼女は複数の段階に行程を分け、記録をフィルムに収めつつ、1929年に旅を終えた。
タルガ・タスマニア
タルガ・フローリオにインスパイアされたタルガ・タスマニアもまた、島を舞台にしたドライビング・アドベンチャーだ。ツアー・イベントとコンペティション・イベントのどちらかを選ぶことができ、ツアーではタスマニアを6日間かけて走る。コンペティションでは、同じ日数で1930kmに及ぶ平坦なステージを走り、世界最高のレースの1つとして広く知られている。
ランボルギーニからシトロエン・トラクション・アバント(写真)まで、あらゆるクルマが参加する。舗装路の走行となるが、海岸から山間部へと続くコースのため、天候が大きな影響を与えることがある。その結果、多くの参加者がこのコースを地球上で最高のドライビング・アドベンチャーだと考えている。