【一味違う?】あえてキャデラックSUVを日本で選ぶ 3つの理由を考察
公開 : 2021.02.11 05:45 更新 : 2021.10.13 12:05
わかる人だけの優越感
そして3つ目は、価格の優位性である。
キャデラックは、ドイツのプレミアムSUVに対して明らかに安い。
たとえば「XT4」のライバルに相当するアウディ「Q5」は649万円から、BMW「X3」は675万円から、そしてメルセデス・ベンツ「GLC」は708万円からだ。
しかし、「XT4」のボトムグレードの「プレミアム」は570万円と明確に安い。
1クラス上の「XT5」も785万円と、車体サイズが近いBMW「X5」のボトムグレード「xドライブ35 d」の938万円に比べて明らかな価格優位性がある。メカニズムが違う、そもそも比較対象ではない、という反論もあろうかと思うが、存在感は同等だ。
ちなみに「XT5」の走りは、さすがニュルブルクリンクで鍛え上げただけのことはある。ちょっと硬めのサスペンションにより車体がドライバーと馴染む感覚が高く、スッと気持ちよく曲がれる。かつてのユルいアメ車のイメージはすっかり過去のものなのだ。
たしかにキャデラックの日本向けモデルは、日本仕様でも右ハンドルが設定されないなどネガティブな要素も存在する。
しかし、それを跳ねのけるだけの魅力を秘めているのもまた事実であり、その良さはもしかすると「わかる人だけの優越感」なのかもしれない。