【詳細データテスト】マクラーレンGT 融通の効くパワートレイン 鋭いハンドリング 遮音性が最大の弱点
公開 : 2021.02.06 20:25
使い勝手 ★★★★★☆☆☆☆☆
インフォテインメント
7.0インチの縦型タッチディスプレイを用いたGTのインフォテインメントシステムは、マクラーレンとしてはこれまででもっとも高性能だと謳うものだ。最新のスマートフォンのような操作性を目指し、ピンチやスワイプといったジェスチャー操作で使い勝手を高めている。
それでも、テスター陣のほとんどが使いあぐねた。とくに、エアコンのような上位階層画面での調整がしにくく、混乱させられる。これは実体スイッチのほうが扱いやすかったはずだ。
ナビゲーションシステムは、リアルタイムの渋滞情報が加わった。あいかわらず入力は必要以上に厄介だと思うが、ルート案内はシンプルで明確だ。ただ、スマートフォンのミラーリング機能が備わらないのは残念だ。
標準装備のオーディオは4スピーカーで、これは量産マクラーレンに装備されたうちで最軽量のシステムだ。テスト車に装着されていた1200Wのバウワース&ウィルキンス製プレミアムオーディオの音質は鮮明で、パワフルに再生してくれる。これでロードノイズ対策がもっとしっかりしていれば、さらにすばらしい音を楽しめたはずだ。
燈火類
テスト車のアダプティブLEDヘッドライトは、対向車へは素早く反応するが、背後から接近する車両に対してはそうでもない。光の強さや鮮明さは良好だった。
ステアリングとペダル
ブレーキペダルはやや左にオフセットしているが、左右どちらの足でも届きやすい位置だ。フットスペースは十分に広い。ステアリングコラムの調整幅が広いのは、マクラーレンのお約束だ。