【ロードスター快進撃】コロナで苦戦のマツダ それでもND健闘の理由

公開 : 2021.02.10 05:45

実はポルシェフェラーリも堅調

マツダのロードスターだけでなく、コロナ禍でも堅調に販売されたクルマもある。

たとえば、トヨタのGRスープラは、日本国内においては2020年に約2600台を販売。同時期にアメリカ市場では約5900台が販売されており、アメリカ市場の半数近いという数字は、上々なものではないだろうか。

フェラーリ・ローマ
フェラーリ・ローマ

また、ポルシェは、ブランド全体として2020年1~12月の日本国内販売が前年比101.3%(日本自動車輸入組合発表)を記録。同様にフェラーリも前年比124.7%、ランボルギーニが前年比93.1%、アバルトが前年比97.8%、ロータスが前年比135.5%なども、コロナ禍を感じさせない良い数字となっている。

ただし、スポーツカー・ブランドでも、マクラーレン(前年比58.1%)、アストンマーチン(前年比62.4%)は、ひどい数字で終わっている。

ちなみに輸入車ブランド全体を見渡すと、ジープ(前年比101.7%)、プジョー(前年比101.2%)、シトロエン(前年比122.3%)、DS(前年比100.4%)といった個性派ブランドも、コロナ禍の影響を感じさせない好調な数字を残している。

「本当に好き」という気持ち

2020年のコロナ禍の影響によって自動車の新車販売は例年よりもマイナスとなった。

しかし、中古車に関しては1年を通すと、ほぼ例年どおりの水準をキープしている。これは、クルマが、ある意味「動く個室」であり、コロナり患の可能性が低くなることになり、中古車ニーズが高まったのが理由だろう。

マツダ・ロードスター
マツダ・ロードスター

また、コロナ禍によって経済的損失を被った人も多いが、当然のように、被害が少なかったり、ほとんどなかったという人も存在する。

しかし、政府による緊急事態宣言の発令などによる自粛ムードにより、世の中の流れはクルマの購入をためらう方向になるはずだ。

そんななかでも、堅調な販売を維持できたのは、マツダ・ロードスター、ポルシェ、フェラーリ、ジープなど、趣味性の高いスポーツカーや個性派ブランドのクルマだったのだ。

「本当に好き」という気持ちは、「自粛」というムードを打ち破る大きな力になるということだろう。

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