【英国価格はアウディA4並み】ジャガーXFスポーツブレーク D200へ試乗 マイルドHV 前編
公開 : 2021.02.15 08:25
たくましい中回転域のトルクに浸れる
センターモニターの左端にはショートカットボタンが並び、機能的。使用頻度の高い機能をホーム画面に登録することもでき、反応の良いインターフェイスをさらにスグレモノに変更できる。
フロントシートの快適性も優秀。ただし、特に身長の高いドライバーの場合、ステアリングホイールのテレスコピック(前後)方向の調整域が足りなく感じたり、ルーフライニングが近く思えるかもしれない。
最新のBMW 5シリーズやメルセデス・ベンツEクラスと比較すると、リアシートも小さく感じるだろう。XFは、以前から車内空間でライバルに勝ってはいなかった。それでも、平均的な身長の大人なら、問題なく心地良くくつろげる。
荷室の大きさは、サイドウインドウ下で550L。マイルド・ハイブリッドでは、荷室床下の収納スペースに電圧48Vのバッテリーとインバーターが収まり、利用できない。ガソリンエンジンのP250やP300なら、洗車道具などをしまっておけるのだが。
新しくマイルド・ハイブリッド化されたインジニウム・ディーゼルは、電気モーターとディーゼルエンジンの力が重なったとき、若干不自然なドライブトレインの反応がある。ただしそれは、ごく稀に発生する程度。
多くの場合、アクセルペダルを踏み込めば、たくましい中回転域のトルクに浸っていられる。このボディを考えれば経済性にも優れ、ディーゼルとしてとても洗練されてもいる。
この続きは後編にて。