トヨタFT-1

公開 : 2014.01.14 22:00  更新 : 2017.06.01 02:14

トヨタはデトロイト・モーターショーで、将来のスポーツカーデザインに向けたスタディコンセプト、トヨタFT-1を公開した。

FT-1は、よりエモーショナルでお客様をワクワクドキドキさせるスポーツカーデザインを探求する中で、その可能性の一つを示すべくデザインされたクーペのスタディコンセプト。トヨタの米国デザイン拠点Calty Design Research, Inc.(以下、Calty)がデザインを担当、1967年発売のトヨタ2000GTまで遡るトヨタのスポーツカーの歴史を紐解きながら、その情熱を注ぎ込んだという。FT-1は、トヨタ・フューチャーの頭文字をとったネーミングで、設立40周年を迎えたCaltyが夢のスポーツカーに向けて米国で続けてきた挑戦の、一つの成果だとのこと。

エクステリアは、全体的に曲線美を強調しながらレースカーらしい力強さを感じさせ、見る者を魅了するデザインに仕上げている。

コックピットを大胆に配置し、FR方式における重量配分の向上を図るとともに、クラシックスポーツカーのようなスタイリングを表現。加えて、フロント・サイドガラスのカーブ形状は、まさに「トヨタ 2000GT」のデザインを彷彿とさせるものになっている。

特にフロントデザインは、大胆な形状のフェンダーを備え、高い運動性能を予感させる切れ味鋭いものにした。また、最適空力をイメージし、ダイナミックな吸排気口や可動式のリアウイングを採用。

インテリアは、スポーツカーに相応しい低重心で機能的なコックピットとし、ドライバーが運転に集中しFT-1を操る楽しさを体感できるようデザインした。

例えば、フォーミュラーカーを思わせるステアリングホイールや、三角形をモチーフにしたメーター類は、ドライバーと車両の一体感を高め、FT-1のスポーツカーとしてのポテンシャルを強く表現している。

また、コーナーリング時の視界をより確保するため、フロントピラーをできるだけ後方に配置。また、運転中の重要情報をステアリングホイールの真上に表示させることで、ドライバーの視線の動きを最小化し、操作性を向上させている。

搭載されるエンジンは、ハイブリッドではなく通常のレシプロ・エンジンであることを確認している。パフォーマンスは高い出力とのみ公表されている。

このクルマをデザインするにあたって豊田章男社長からのCaltyに対する指示は非常にシンプルで、”make it cool”だけであったという。

また、このFT-1については、BMWとの協業の一部ではないとトヨタの関係筋はAUTOCARに話している。

なお、このFT-1は、SONYのプレイステーション用ゲーム、グランツーリスモのダウンロード・データとして明日から追加されるということだ。

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