【斬新な四輪駆動システム採用?】ジープ・ラングラーにEV仕様導入 3月発表予定

公開 : 2021.02.11 18:05

ジープはEV仕様のラングラーを3月に発表することを明らかにしました。高度な運転支援機能も期待されます。

エコなオフローダー登場

text:Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

ジープは3月、米ユタ州で開催される同社のイベント「イースター・モアブ・サファリ」でラングラーEVのコンセプトが公開されることを明らかにした。

新たに開設されたウェブサイト「The Road Ahead」では、3月27日から始まる同イベントでの「100%バッテリー駆動のラングラーBEVコンセプトを公開する」という計画が詳細に記されている。

ジープ・ラングラーEVのプレビュー画像
ジープ・ラングラーEVのプレビュー画像    ジープ

イベントは一時、新型コロナウイルスの感染拡大防止のため中止されると言われていたが、今のところ開催される方向で進んでいる。

EV仕様のラングラーの詳細はまだ明らかにされていないが、プレビュー画像を見ると、そのパワートレインのレイアウトが明らかになっている。フロントには電気モーターが見え、バッテリーモジュールは既存のラダーフレームのシャシーに収められている。

興味深いことに、伝統的なトランスミッションとトランスファーケースを採用し、ドライブシャフトとディファレンシャルで後輪を接続して四輪駆動を実現するように見える。

このレイアウトは、各アクスルに搭載された2基の電気モーターの間に物理的な接続がなく、電子機器に頼って駆動を分割しているほとんどの四輪駆動EVとは大きく異なる。

レイアウトはラングラー4xeプラグイン・ハイブリッドと似ているが、バッテリー容量は17kWhより大きい。プラグイン・ハイブリッドでは、ラングラーに求められるオフロード性能を維持しつつ、電気による航続距離は40kmと控えめなものとなっている。EV仕様の航続距離は、これより大きく伸びることになるだろう。

また、ウェブサイトではユタ州モアブやカリフォルニア州のルビコン・トレイルなどに太陽光発電の充電ステーションを設置する計画も紹介されている。

さらに、ジープはハンズフリーの運転支援システムを2021年後半に一部市場で導入する予定だ。

関連テーマ

おすすめ記事

 

人気記事