【日本でも受付開始】フォルクスワーゲン・ゴルフ(1) 長期テスト 最新も万能選手と呼べる
公開 : 2021.02.20 09:45 更新 : 2021.07.12 18:55
能力の優れた快適な万能ハッチバック
しかし、LEDヘッドライトに運転支援システム、16インチのアルミホイールなど、必要そうな装備は一通り付いてくる。10インチのインフォテインメント用タッチモニターと、アンビエント・ライトも。
いくつかのオプションも追加させてもらった。英国では1600ポンド(23万円)上乗せになる、ディスカバー・ナビゲーション・プロもその1つ。音声とジェスチャー・コントロールをサポートする。車内で手を振るのは気が進まないけれど。
950ポンド(13万6000円)のダイナミック・シャシーコントロールは、ぜひ選びたかった装備。ゴルフGTIではないものの、ダイナミックなハンドリング体験には抗しがたい。
鮮やかなライムイエロー・メタリック・ペイントは、625ポンド(9万円)。正しいお金の使い方かどうか、読者によって感じ方は違うはずだが、暗がりの駐車場では見つけやすい。
最初の印象はイイ。すでに試乗レポートでご紹介しているとおり、能力に優れた快適な万能ハッチバックだと思う。
普通に運転している限り、自動車の近未来像を体験しているようには思えない。だが、理想的なファミリーカーだとは思える。
一方で、タッチセンサーやスライダーなどは、従来の押せるボタンほど扱いやすいとは感じない。操作した時の感触も薄い。この操作系の変化は確実な流れだ。ユーザーもそれを望んでいるのだろう。慣れの問題なのだろうか。
新しいゴルフとして期待値は高い
ゴルフに実装されたソフトウエアには、小さな不具合が起きているようだ。インフォテインメント・システムと、クルマ自体のシステムの両方で。
筆者も、アップル・カープレイでアイフォンと無線接続をしようとした際に、障害が起きた。単にブルートゥースの不調が原因とも考えられる。今後、日常的に乗りながら確かめていきたい。
ゴルフはこれまでも、優れたバランスが評価されてきた。小さな不具合でも、そのバランスを崩すことにつながりかねない。
一方で期待値は高い。なにしろ、新しいフォルクスワーゲン・ゴルフなのだから。従来どおり、着実な進化で成功を掴めるだろうか。
セカンドオピニオン
わたしもタッチモニターやタッチセンサーでの操作に集約するというゴルフの変化には、賛同しているわけではない。音声認識でエアコンの操作は可能だが、もどかしく感じることも多い。
こちらの方が慣れているという人もいるかもしれない。しかし、従来までのインターフェイスが不調だったわけではない。7代目ゴルフは人間工学でも素晴らしいバランスにあったから、残念に思えてしまう。 Lawrence Allan(ローレンス・アラン)
テストデータ
テスト車について
モデル名:フォルクスワーゲン・ゴルフ 1.5 eTSI ライフDSG(英国仕様)
新車価格:2万6455ポンド(380万円)
テスト車の価格:3万3830ポンド(487万円)
オプション
IQライトLEDヘッドライト:1750ポンド(25万2000円)
ディスカバー・ナビゲーション・プロ:1600ポンド(23万円)
パノラミック・サンルーフ:1000ポンド(14万4000円)
ダイナミック・シャシーコントロール:950ポンド(13万6000円)
ハーマンカードン・オーディオシステム:625ポンド(9万円)
ライムイエロー・メタリック・ペイント:625ポンド(9万円)
キーレス・エントリー:400ポンド(5万7000円)
カーテン・エアバッグ:335ポンド(4万8000円)
フロアカーペット:100ポンド(1万4000円)
テストの記録
燃費:13.5-17.9km/L(WLTP値)
故障:なし
出費:なし