【SUV版は出ず】日産ノート初期受注半数が60代以上 若い世代へどうアピール?
公開 : 2021.02.20 05:45
若い世代向けの戦略も
日産としては、新型ノートに限らず、自動車購入者の高齢化は日本の自動車産業界全体の課題であると認識している。
そのうえで、若い世代にとっても支出が抑えられる残価設定ローンや、トヨタの「KINTO」のような新しいクルマの買い方を、日産としても考慮するという。
すでに、カーシェアリングのイーシェアモビなどを通じて、利用から所有に向けた体験を提供しており、今後も段階的にさまざまなサービスを検討していくという。
また、新たにブランドアンバサダーとなった木村拓哉氏によるテレビCMなどを通じて、若い世代に対する日産ブランドへの共感性を高める。そのなかには、新型ノートから採用した新しい日産ロゴマークの効果も活用していく。
そのうえで、新型ノートに限ったマーケティング戦略として、販売開始後の第2フェーズとしてターゲットを若者に絞り、新型ノートに乗って楽しいという観点を強調したCMなども展開する予定だという。
こうしたマーケティング戦略とは別の視点として、デザインから考える新車購入層の高齢化対策について、新型ノートを担当したデザイナーにもオンラインで話を聞いた。
すると、若い世代と年配の世代に対するデザインの共通点を指摘した。
さらには……。
SUV版はない
筆者からデザイナーへの最初の質問は、クルマ所有者の高齢化について、デザインの観点からボディカラーやインテリア造形など、どういった考えを持っているのかというもの。
この点に関して、デザイン部門内だけではなく、商品企画やマーケティングの部門とも協議しているという。
一方で、若い世代をどう取り込んでいくのかは、リアルワールドでのリサーチを含めてさまざまな角度から検討していると説明した。
また、デザイナーからの回答の中で、クルマのデザインで年配の世代と若い世代における共通点があるとの指摘があった。
その点について、さらに突っ込んで質問したところ、「タイムレス」、「飽きのこない、色やマテリアル(素材)」という言葉が出てきた。
そのうえで、新型ノートでのデザインも含めたキーワードが「モダニズム」だという。少し古い印象があるが、そのなかにハッと思えるような新しさがあることを指す。年配の世代に対しては、新しさだけでは受け入れられない場合が多いという。
これら質問に加えて、「ちなみに、新型ノートの車高を上げたような派生の車系はデザインしているのか」と聞いたところ、「SUVなど、ディメンション(寸法)を大きく変える派生車の考えはない。(コンパクトセグメントでの)SUVについてはキックスが担う」と、はっきり答えた。