【変わるVEZEL】ホンダ新型ヴェゼル 画像で解説 2021年4月、フルモデルチェンジ発表/発売へ

公開 : 2021.02.18 13:01  更新 : 2021.10.11 09:40

新型ヴェゼル 内装

大きく変わったのはエクステリアだけではない。インテリアは、しっかり芯の通った「塊り感」のあるソリッドなフォルムを重視し、SUVの力強さを表現。

その一方で、身体に触れるような近い部位には、柔らかな触感と形状のパッドをあしらうことで、強さと優しさを兼ね備えた空間をデザインしている。

新型ホンダ・ヴェゼルe:HEVプレイの前席内装
新型ホンダヴェゼルe:HEVプレイの前席内装    上野和秀

HMI(ヒューマン・マシン・インターフェイス)の考えに基づいて、インパネまわりの上方にメーターなどの視認系を配置し、スイッチ類などは操作しやすい位置にレイアウト。つまり、視線移動の軽減(視線を切らない、乱さない)や動線に沿った配置が、ドライバーやパッセンジャーの「美しい所作」につながるような骨格をつくっている。

リアシートもロングルーフの採用で十分なヘッド&フットスペースを確保しながら、囲まれた安心感も提供。キャビン全体から、力強さと安心感を与えてくれるインテリアデザインだ。

さらに、五感に訴える愉しさとして、心地良い光を室内に取り入れるガラス製のパノラマルーフや、オープンカーに乗っているようにキャビンに風が広がる新開発のエアコンなども装備されている。

インテリアのカラーは、標準タイプではブラック基調のモノトーンだが、「PLaY(プレイ)」ではグレー基調の2トーンとなり、トリコロールのタグをアクセントに用いるなど、インテリアにも遊び心を感じさせている。

新型ヴェゼル シャシー&パワートレイン

新型ヴェゼルは、ホンダ独自の「M・M思想(マン・マキシマム/メカニズム・ミニマム)」に基づいて、センタータンクレイアウトを現行型から踏襲している。

そのため、取り回しのしやすいコンパクトなボディサイズや、多彩な荷室・シートアレンジは変わらない。リアシートは座面を跳ね上げるチップアップ式も採用し、ラゲッジスペースには積めない背の高いものも収納を可能にしている。

新型ホンダ・ヴェゼルe:HEVプレイ(左)とe:HEV Z
新型ホンダ・ヴェゼルe:HEVプレイ(左)とe:HEV Z    上野和秀

パワートレーンのスペックなどは未公表だが、1.5LのDOHC iーVTECを搭載したガソリンモデルと、1.5LのアトキンソンサイクルDOHC iーVTECに2モーターを組み合わせ「e:HEV」を搭載したハイブリッドモデルが選択できる。

組み合わされるトランスミッションは、前者がCVT、後者は電気式CVTを組み合わせ、いずれも駆動方式はFFと4WDを設定(e:HEVプレイはFFのみ)。

e:HEVは、NORMAL/SPORT/ECONの3つの走行モードが選択可能で、Dレンジ/Bレンジ/減速セレクターでアクセルオフ時の異なる減速度合いを選択することができる。

4WDモデルは、悪天候や雪上走行においても安定したドライビングを可能にする「リアルタイム4WD」を搭載。とくにe:HEVモデルでは、エンジンの特徴である素早くリニアなトルク発生と、四輪に最適な駆動力配分を行うリアルタイム4WDの組み合わせにより、さまざまな道路環境で安定感のある愉しい走りを提供する。

記事に関わった人々

  • 上野和秀

    Kazuhide Ueno

    1955年生まれ。気が付けば干支6ラップ目に突入。ネコ・パブリッシングでスクーデリア編集長を務め、のちにカー・マガジン編集委員を担当。現在はフリーランスのモーター・ジャーナリスト/エディター。1950〜60年代のクラシック・フェラーリとアバルトが得意。個人的にもアバルトを常にガレージに収め、現在はフィアット・アバルトOT1300/124で遊んでいる。

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