【F1キャリアに一区切り】ケビン・マグヌッセン、プジョーWEC加入 大転身と目標語る
公開 : 2021.02.21 21:05 更新 : 2022.11.01 08:47
F1からスポーツカーレースへ転身したケビン・マグヌッセンにインタビュー。新たなキャリアを見据えています。
7年のF1キャリアを終えて
レースドライバーのケビン・マグヌッセンは、F1ドライバーからル・マン耐久ドライバーへと大きな転身を果たす。2022年にル・マン24時間レースに復帰するプジョーと契約すると決めたのは、再び勝利を目指して戦いたいという願望があったからだと語った。
デンマーク出身、28歳のマグヌッセンは、2020年末にハースF1チームから離れ、7シーズンのF1キャリアに終止符を打った。現在は、米国のIMSAスポーツカー選手権に参戦しているチップ・ガナッシ・レーシングでキャデラックのハンドルを握っている。プジョーと協力して、来年の世界耐久選手権(WEC)復帰に向けて新型のル・マン・ハイパーカーを開発中だ。
2014年にマクラーレンからF1デビューを果たしたマグヌッセンにとって、スポーツカーレースへの移籍は大きな転身となる。プジョーとの契約が発表された後、マグヌッセンは一部のメディアに対し、F1キャリアと新たな目標について語った。
単発のF1出走には「興味がない」
プジョーに加入する魅力とは?
「プジョーはル・マンで良い記録を残している。僕の野望は成功して優勝することだ。父(元ワークスのシボレードライバー、ヤン・マグヌッセン)は20年以上もル・マンでレースをしている。いつかル・マンでレースをするのが僕の夢だった。プジョーと一緒にレースをするというのは、これ以上なく素晴らしいことだよ」
IMSA選手権でのレースとプジョーでの準備を両立させることは、計画していたことなのでしょうか?
「初めから計画していたわけではないよ。プジョーからのオファーは2022年にレースに出ることだったから、今年は別の何かが必要だったんだ。そこにガナッシとのチャンスが巡ってきて、IMSAで勝てる良い機会を得たんだ」
数年後の自分の将来が確実になったことについてどう思いますか?
「次の数年が僕にもたらすものにはとても満足している。今はスタートするのが楽しみだ。あまり先のことは考えていない。プジョーとの仕事は年末頃から始まるので、それを楽しみにしているよ」
ハースF1のギュンター・シュタイナー代表は、チームにとって必要とあらば、あなたを代替ドライバーとして検討すると述べていましたが、興味はありますか?
「今はなんとも言えないけど、そんなに興味はないかな。僕は常にチームのために尽くしてきたつもりだし、何年かはチームで良い経験を積むことができたし、アドバイスを求められることもある。ギュンターもチーム内のみんなも良い友人だ。でも、単発のレースにはあまり興味がない」
「自分のやっていることに集中するのが好きなんだ。勝利が恋しいよ。F1には7年いたし、もう1ラップのためだけにレースをするのは面白くないと思うよ」