【だれが運転?】映画ワイスピ新作予告編 R34復活と「Fugu Z」が気になる

公開 : 2021.02.23 05:45  更新 : 2022.03.25 18:50

アメリカ人にとっての240Zとは?

ダットサン240Zは、2020年9月の新型フェアレディZ発表時に一緒に展示された。

新型フェアレディZのなかに240Zのオマージュも複数みつけることができる。

日産フェアレディZ(2020年9月の発表時)
日産フェアレディZ(2020年9月の発表時)    日産

Zの修理や購入、改造などの情報を提供する「Z Car Guide」を運営するマーク・ライオン氏にその魅力を聞いてみた。ライオン氏自身も240Z(1973年式)を所有している。

――240Zの初登場をどう思いますか?

「とても嬉しく誇らしい気持ちです。生産から50年前後経過しており、『サビ』問題によって非常に多くの240Zが失われています」。

「とくに寒い時期は道路にまかれる融雪剤の塩分や雪などがクルマのボディに付着しサビの原因となってしまうアメリカ北東部において、その問題は顕著です」。

「その結果、多くの若いZファンは地域の自動車イベントなどで240Zの実車を見ることなく成長し、映画やテレビなどで初めて240Zを見ることになります」。

「ファスト&ヒューリアスのような注目度の高い映画で240Zを見られるのは素晴らしいことです」。

――240ZがFugu Zとして登場することは?

「ハンが実は生きていてFugu Zが彼のクルマとして登場するなら非常にワクワクします。サン・カンは常にたくさんのZプロジェクトを遂行しており、多くの人々がZへの興味を持つきっかけにもなっています」。

「彼は数々のZコミュニティで賞賛される人ですから、サン・カンとハンのキャラクターが映画の中で結びつけられることは大変興味深いことです」。

Fugu Z、R34は誰が運転する?

さて、Fast9で新たにR34とFugu Zの登場が明らかになったことで、いまファンの間で持ち切りになっている話題といえば、これら2台のクルマは誰の所有で、誰が運転するのか? ということである。

Zファンのコミュニティ(米国)や日本のワイスピファンに聞いてみたことを以下にまとめてみた。

トレーラーの最後の方に突然、ハンが登場するシーンが出てくる。
トレーラーの最後の方に突然、ハンが登場するシーンが出てくる。    KinoCheck International

「予告編では冒頭に出てくるが、R34とZはシリーズのラストでおなじみのディナーシーンだと思う。事件解決後、最後に誰かの家で『ファミリー』揃って食事をするあの部分。それならブライアン(故ポール・ウォーカー演じるオコナー刑事)不在、R34だけでも成立するでしょう。R34のドライバーはブライアンしかいない」。

「青いGT-Rを運転するのは、絶対にブライアンじゃないとダメ。7作目みたいに、弟のコーディにCGをプラスでやるかもね」。

「Fugu Zはやっぱハンでしょう。だってあれは彼のプライベートカーでもあるわけでしょ。GRスープラと一緒の予告が出ていたけど、どうなんだろう。最初はスープラ、最後はFugu Zかな」。

「もしかして、ジョン・シナ(米国プロレス界のスーパースター兼俳優で主人公ドムの弟として初登場)? 昨年発表のポスターにはシェルビー GT 350Rと一緒に写っていたから違うか」。

などなど、にぎやかに(時には口論しながら)盛り上がっているのである。

ワイルド・スピード・シリーズは当初のストリートレース映画からかなり方向性が変わってきているが、今回9作目はジャスティン・リン監督がカムバックしたことで日本車も多数登場の予定。

ストーリーはさておきカッコいい日本車を見たい人には楽しみな映画となるだろう。筆者もその1人だ。

記事に関わった人々

  • 加藤久美子

    Kumiko Kato

    「クルマで悲しい目にあった人の声を伝えたい」という思いから、盗難/詐欺/横領/交通事故など物騒なテーマの執筆が近年は急増中。自動車メディア以外ではFRIDAY他週刊誌にも多数寄稿。現在の愛車は27万km走行、1998年登録のアルファ・ロメオ916スパイダー。クルマ英才教育を施してきた息子がおなかにいる時からの愛車で思い出が多すぎて手放せないのが悩み。

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