いまはエヴァイヤの生産ラインに

かつてヴォグゾールの本社があった英国のグリフィン・ハウスは静かだったが、今のロータス本社はにぎやかだ。ヘセルでも、新しいミッドランズの開発拠点でも、多くの人材が採用されている。新モデルの開発が急速に進められている。

ロータスがカールトンを組み立てた建物では、新しい四輪駆動の電動スーパーカー、エヴァイヤが組み立てられることになる。手作業で、台数限定。ロータス・カールトンの車重は1655kgだったが、エヴァイヤはそれに近い1680kgになるという。

最高出力2000ps、最高速度321km/h。英国での価格は200万ポンド（2億8800万円）。馬鹿げた数字に思えるし、この性能を発揮することは難しい。でも、ロータス・カールトンの時のような論争はまだない。

恐らく、超が付くほど速いクルマに、2021年が不寛容になったわけではない。エヴァイヤより2・3名多く人が乗れ、フロントノーズにはヴォグゾールのエンブレムが付いている。ロータス・カールトンも、まだ受け入れてくれる人はいるだろう。

ヴォグゾール（オペル）・ロータス・カールトン（1990年／英国仕様）のスペック

価格：4万8000ポンド（新車時）／9万ポンド以下（1296万円／現在）
生産台数：949台
全長：4690mm（標準カールトン）
全幅：1770mm（標準カールトン）
全高：1450mm（標準カールトン）
最高速度：283km/h
0-100km/h加速：5.1秒
燃費：8.7km/L
CO2排出量：−
車両重量：1655kg
パワートレイン：直列6気筒3615ccツイン・ターボチャージャー
使用燃料：ガソリン
最高出力：382ps/5200rpm
最大トルク：57.8kg-m/4200rpm
ギアボックス：6速マニュアル

画像　同じ工場で作られるロータス・カールトンと最新のエヴァイヤ　全42枚