【5.0L 自然吸気V8搭載】新型レクサスIS 500 Fスポーツ・パフォーマンス 北米発表 走りに特化
公開 : 2021.02.23 10:19
レクサスはISの走りを強化したパフォーマンス仕様を北米で発表。新たなラインナップの第一弾としています。
RC Fにインスパイアされた高性能セダン
レクサスは2月22日、小型セダンのISに5.0L V8エンジンを搭載した「IS 500 Fスポーツ・パフォーマンス」を北米で発表した。スポーティーなFスポーツをベースに、走りをさらに高めたパフォーマンスモデルである。
ISは昨年のモデルチェンジでスポーツ性と洗練性を向上させている。レクサス・インターナショナルの小林直樹チーフエンジニア率いる開発チームは、478psの自然吸気V8エンジンとクワッド・エグゾーストシステムを搭載。スポーツ走行に特化したパフォーマンスセダンを完成させた。
レクサスはIS 500を、Fスポーツ・パフォーマンス・ラインナップの第一弾としている。自然吸気5.0L V8エンジンから最高出力472ps/7100rpm、最大トルク54.6kg-m/4800rpmを発揮。車両重量は1765kgで、標準のIS 350 Fスポーツと比較して65kg増加している。
レクサスによると、0-97km/h加速は4.5秒に達し、推定燃費は10.2km/l(高速道路モード)を実現するという。その他、RC Fにインスパイアされた左右4本出しのエグゾーストシステムを採用し、V8エンジンのサウンドを高めている。
トランスミッションは、IS 300やIS 350のFRモデルと同じ8速スポーツ・ダイレクトシフトを採用。ドライブモードとして「スポーツS」と「スポーツS+」を用意し、エンジンとトランスミッションのマッピングを調整してパフォーマンスを高めているという。
スポーツS+では、電動パワステのアシスト量と減衰力を調整し、よりスポーティーなハンドリングを実現。また、パワートレイン(ノーマル/エコ/パワー)、シャシー(ノーマル/スポーツ)、エアコン(ノーマル/エコ)を好みに合わせて設定できる「カスタムモード」も用意されている。
パワフルなエクステリアデザイン
レクサスによると、新型IS 500は、2021年モデルのISの改良点を踏襲し、ドライバーとクルマの間に信頼感とつながりを提供することに重点を置いているという。
IS Fスポーツのダイナミック・ハンドリング・パッケージ(DHP)、アダプティブ・バリアブル・サスペンション(AVS)、トルセン式リミテッド・スリップ・ディファレンシャル(LSD)を標準装備している。
また、シャシー性能を向上させるため、ヤマハのパフォーマンスダンパーをリアに採用。ボディのヨレを低減し、低速域での快適性を確保するとともに、高速域での安定性と俊敏性を向上させている。
ブレーキはフロントローター14.0インチ、リアローター12.7インチと標準のIS 350 Fスポーツより大型化し、冷却性能も高めている。
エクステリアは細部に変更が加えられている。ボンネットは約50mm高くなり、センターのキャラクターラインが強調された。フロントバンパーとフェンダーはワイド化され、マッシブな走りを表現している。
ホイールは19インチの専用10本スポークアロイが標準装備される。デザインが変わっただけでなく、標準モデルの19インチと比較して、フロントは約450g、リアは約900gの軽量化を実現した。
その他では、エグゾーストシステムを強調するリアディフューザーのアクセントや、ダーククロームのウィンドウトリムなどが変更されている。また、ブラックのリップスポイラーもデザイン上のアクセントとなっている。
インテリアでは、本革巻きステアリングホイールやFスポーツのペダルを標準装備し、ドアシルのスカッフプレートにはブラックの「F SPORT Performance」の刻印が施されている。また、コンビネーションメーターにはIS 500専用のエンジン起動時のアニメーションを採用している。