【上級志向への一歩】アルピーヌA110リネージGTへ試乗 400台限定 1.8L 4気筒 前編
公開 : 2021.03.03 08:25 更新 : 2021.05.13 12:13
専用ホイールやバケットシートを装備
A110をリネージGTへ仕立てているのは、表面的な部分が中心。ミドシップされる1.8L 4気筒ターボエンジンは最高出力252psを発揮するが、ベースグレードのピュアと同じ。7速デュアルクラッチATも、細身のタイヤを結ぶオープンデフも変わらない。
長距離も含めて、ドライブ時のフィーリングも通常のA110に準じる。固定式のサスペンションは柔らかいまま。引き締められたA110 Sのものではない。
タイヤはミシュラン・パイロットスーツ4。これも従来と変わりなく、グリップ力に優れるが、過度なほどではない。挙動も漸進的で好感が持てる。
時折ドライな破裂音を響かせるスポーツエグゾーストは、標準装備される。ブレンボ社製の強化ブレーキも備わり、車重1123kgのボディを効果的に止めてくれる。ブレーキペダルの重み付けも適正で、高次元での自信をドライバーに与えてくれる。
動的な性能で違いをもたらす装備としては、アルミホイールもある。リネージGT専用デザインで、見た目の印象がだいぶ違う。試乗車のボディはマーキュリー・シルバーに塗られていたが、淡いゴールドのホイールと素晴らしいコーディネートになっていた。
スポークのデザインは複雑だから、重量的なメリットはないかもしれない。とはいえ、ほとんど走りの変化には気づかない範囲だと思う。走りとは関係ないが、シート間の小物入れも大きくなっている。
この続きは後編にて。