【バランス良くイイ感じ】ポルシェ・タイカン・クロスツーリスモ・プロトタイプへ試乗 前編
公開 : 2021.02.27 08:25 更新 : 2021.05.18 16:24
グラベル・モードがあるドライブモード
車内正面には、大きな液晶モニターが3面備わる。ドライバー側から助手席側まで、一列に並んでいる。
操作は簡単だが、多くのタッチモニターと同様に、視線を移さず操作することは難しい。使いやすさとしての理想と現実には、差がある。
それ以外は人間工学的にも優れ、インテリアは良く煮詰められている。着座位置は充分低く、それでいて前方の視界は広々。リアウインドウの開口部が少々狭く、後方視界だけは教科書通りとはいえないだろう。
クロスツーリスモの見た目を新鮮に感じさせる部分が、車高。標準で通常のタイカンより20mm高い。オプションのオフロード・パッケージを選択すれば、最低地上高は30mm高くなる。
エア・サスペンションはクロスツーリスモで標準装備。必要なら車高を下げ、空力特性を改善させることもできる。エアサスの設定には、5種類が用意されるという。
ラリードライバーのように走りたいと考えるオーナーなら、ドライブモードにグラベル・モードがあることを喜ぶかもしれない。今回は舗装路での試乗に限られ実力は試せなかったが、ポルシェがどんなクルマを目指しているのか、うかがい知ることができる。
ちなみに、開発途中のプロトタイプということで、試乗時点では動的性能の数字は公表されていなかった。推定の範囲に留まるが、試乗したターボSでは93.4kWhのプレミアムバッテリー・プラスを搭載し、761psと106.8kg-mを得る見込みだ。
この続きは後編にて。