【モータースポーツの主役】フェラーリ、WECハイパーカーへ復帰表明 2023年から
公開 : 2021.02.27 08:05 更新 : 2022.11.01 08:47
フェラーリが50年ぶりにWECトップカテゴリーへの参戦を表明しました。新マシンの開発に着手しています。
50年ぶりのトップカテゴリー
text:James Attwood(ジェームズ・アトウッド)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)
フェラーリは、2023年のル・マン24時間レースのトップカテゴリーに復帰すると発表した。新たなハイパーカーを製作して、トップクラスの勝負に挑む。
同社は、今シーズンからFIA世界耐久選手権(WEC)のトップクラスに導入されるル・マン・ハイパーカー(LMH)のルールに対応するため、新マシンの開発に着手したという。「設計とシミュレーション」を開始したと述べたが、マシンやドライバーの詳細については明らかにしていない。
フェラーリは近年、GTEクラスの耐久レーサーを走らせてはいるが、トップカテゴリーで戦うのは1973年以来となる。フェラーリはこれまでに9回のル・マン優勝を果たしているが、最後の優勝は1965年の250LMだった。
フェラーリのジョン・エルカーン社長は次のように語った。
「新たなル・マン・ハイパーカー・プログラムにより、フェラーリは再び世界の主要モータースポーツイベントの主役になるというコミットメントと決意を表明します」
フェラーリはここ数年、主にF1チームに注力してきたが、今年は厳しいコストキャップとスタッフの制限が導入されたため、余剰のスタッフを活用する機会を探している。
また、WECでの競争により、フェラーリは将来のモデルにも大きく関わるであろうハイブリッド・パワートレイン技術の開発と披露が可能になる。