【初参戦】アルピーヌF1、新型「A521」公開 英仏の象徴的カラーリング アロンソも復帰

公開 : 2021.03.03 18:25  更新 : 2021.03.03 18:48

アルピーヌF1(元ルノー)は新マシンとフェルディナント・アロンソの復帰を発表。初シーズンに期待です。

ドライバーはアロンソとオコン

text:Piers Ward(ピアーズ・ワード)
translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

アルピーヌは、新型のF1マシンを発表するとともに、3月28日から始まるシーズンに向けて、ドライバーのフェルナンド・アロンソがけがを乗り越え体調を整えていることを明らかにした。

2度の世界チャンピオンに輝いたアロンソは先日、自転車の転倒事故であごを負傷し、アルピーヌ初のF1マシンであるA521の発表会見には登場しなかった。しかし、アルピーヌの新代表であるローラン・ロッシは、復帰したF1スターがシーズン前のテストと、その後のバーレーンでのレースに対応できると述べた。

アルピーヌ「A521」
アルピーヌ「A521」    アルピーヌ

ロッシによると、アロンソは驚くべき回復力を見せているという。

「フェルナンドはとても元気です。彼は運が良かった。あごの手術とケアが必要でしたが、それ以外の部分はまったく問題なく、フェルナンドは完全に体調を整えています。わたし達は、彼がこんなに早く回復したことに驚いています。来週、マシンに乗った彼に会えるのを楽しみにしています」

もう1人のドライバーは、高い評価を得ているエステバン・オコンで、昨年の第16戦で自身初の表彰台に輝き、さらなる活躍が期待されている。リザーブドライバーには、レッドブルとアルファタウリで経験を積んだダニール・クビアトが名を連ねている。

アルピーヌという名前がF1で使われるの初めてのことだが、実質的には昨年5位に入ったルノーと同じ英仏チームである。新型A521のシャシーとパワートレインは、昨シーズンのルノーRS20を進化させたものだが、今回は青、赤、白のカラーリングで、チームの拠点であるエンストン(英)とヴィリー・シャティヨン(仏)を強く意識したものとなっている。

ルノー製パワーユニット搭載

2020年からルールが凍結されていることから、アルピーヌはダニエル・リカルド(現マクラーレン)とオコンが3回の表彰台を獲得したルノーの活躍を引き継ぐものと期待されている。

アルピーヌは、ルノー製パワーユニットを搭載する唯一のチームとなる。マクラーレンは昨年、ルノーのパワーユニットを使用していたが、2021年はメルセデス製に切り替えている。ロッシはこれにより、複数のチームでエンジンを運用することで得られるメリットが失われる可能性があると認めている。しかし、アルピーヌは他チームを気にせずに自分たちのエンジンだけに集中できるため、競争力を持つことができると確信しているという。

アルピーヌ「A521」
アルピーヌ「A521」    アルピーヌ

「結局のところ、今は自分たちでエンジンを調達することに満足しています」とロッシ。

アルピーヌの歴史に彩られたバーチャルの発表会で、ロッシとルノーCEOのルカ・デ・メオは、チームが当面は定期的な表彰台獲得を目標としていることを明かした。ロッシは次のように述べている。

「(2022年以降のルールに向けて)舞台裏やトラックから離れたところでも、わたし達は新しいマシンと新しいエンジンを開発していますが、ここではかなりアグレッシブな目標を掲げています。わたし達は高い志を持って新しい時代に挑戦したいと考えており、まずは中期的に表彰台を目指し、長期的には勝利を目指してプロセスやチームを設計してきました。レースだけでなく、チャンピオンシップでの勝利を目指しています」

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